ナイトとツンデレ3 ページ4
そしてあれから色々と起き、やっとのことでknightsの待つ教室まできた。
もちろん扉は荒々しく開き怒りを浮かべた(人1)と眠たそうな凛月がいた。
そして(人1)はレオの襟を掴みながら問う。
『ちょっと月永!なんで私がいつもいつも凛月を呼びに行ってるのよ!
私はknightsでもなんでもないからあなたたちの内の誰かが行きなさいよ!』
『わっははは☆だってリッツはおれたちが行っても起きないからな。
それと(人1)、おれのことは名前で呼んで?』
『話が噛み合ってないんだけど!』
いわば性格的に合わない2人の言い合いは日常茶飯事だった。
他のメンバーもさして止める事もなく見守っている。
『ああんもう!瀬名も嵐も司も普通なのに…
だったらレオ、名前で呼ぶから大人しくしなさい。』
『わっははは、いいぞ!黙ってやろう!』
わかってないわね…口に出すとまたうるさくなるので(人1)は口の中でつぶやいた。
ため息を抑えて本題に入ろうとする。
『とりあえず本題ね。
私とknightsで写真撮影と歌番組…それの予定を決めてて欲しい、だったかしら』
(人1)が問うと、そのとおりですと司が答える。
あまりに流暢な英語を話すため少し苦手なジンブツノ1人だ。
『でも(人1)ちゃん1人なのよねぇ、女の子は。
ヤダァ、アタシも女の子側に行こうかしらァ』
嵐が言うとすぐに泉が返す。
『やめてよね〜気持ち悪いなぁ…
それにあんたがいっても(人1)の横に立てば後悔するくせに。』
『泉ちゃんひどい〜!』
__始まったわね。
これもいつものやりとり。
表では騎士のような存在に見えるけど、実際バラバラ。
でも、そんな所が(人1)は気に入っているのかもしれない。
knightsとの仕事は嫌いではない…かもしれない。
(凛月もいるから…ね。)
ふと、嵐と泉の言い合いを、凛月の眠りを、司の戸惑いを止めたのは…
『はいはーい、シャラップシャラップ〜。
とりあえずは歌の方から決めるぞ!
インスピレーションが…(人1)も予定とかあったら早めに連絡な!それと…』
(人1)は意外だなと思った。
ここでレオがまとめるとは思わなかったのだろう。
少しだけ、ほんの少しだけカッコイイと思ったのは(人1)以外誰も知らない…。
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作者名:七海 美羅 | 作成日時:2015年11月4日 1時