ナイトとツンデレ (ページ13)

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ナイトとツンデレ12 ページ13

『はぁ〜？料理〜？
面倒だからパ〜ス』

(人1)としては予想通りの言葉だった。

『わ、私も昔は料理してたけど今は姉さんが指とか切ったらダメだからって…
瀬名は上手いって聞いたから…他に聞ける人いないし…。』

悲しむような、寂しそうな目を俯かせながら話す(人1)。

『だいたいくま作る前に寝たら？
それに口調も昔に戻ってるし…あ〜わかった、わかったから。教える。』

すると伏せていた目を泉の方へと向け、儚くにこっと微笑む。

『ありがとう、瀬名…』

『っ…！あ、明日授業が午後で終わるから作るならそれからねぇ。
あと絶対に寝といてくれる？倒れたら放置するからねぇ？』

(人1)は元気のない微笑みでわかったと頷く。

『それと、悩み事があるなら相談してもいいよ。
一応それなりに付き合いは長いし？』

『…ありがとう』

ちょうどチャイムが鳴り、この話は終わりになった。
泉は赤くなっているであろう顔を俯かせ必死に無心になろうとする。

(なんなのあいつ…反則でしょ！
元気のないしお願いしますとかありがとうとかいつもなら絶対言わないし？
あんな笑い方だって…俺が好きだって事、気づいてないよねぇ…。ムカツク。)