ACT40 ページ44
ht｢……シッマ？なにしてんの｣
kn｢静かに！……今追われてんねん｣
ht｢ふぅん、誰に？｣
kn｢Aや……｣
ht｢……シッマ、悪いこと言わないから警察行こう｣
kn｢そんな児童ポルノに引っかかることしてへんわ！！！！おにごっこやおにごっこ！！！！｣
あっそうと他人事のようにひとらんは流した。まぁ実際他人事やねんけどな。
ht｢あぁ、Aと遊んでるの？｣
kn｢せや、要らん約束までしてしもうたから今ガチっとんねん、あ、らんらん今何時？｣
ht｢…2時55分｣
kn｢2時半に始めたから…おっしあと5分！！｣
ht｢まぁ頑張れ、あ、ついでにA来たらマンちゃんがお菓子作ってくれたよって言っといて｣
kn｢ｵｰｹｰﾃﾞｨｰ｣
と言って、俺は周りを警戒して井戸の中に潜った。水面に向かって行く泡をぼやけた視界で眺めながら、考え事をはじめる。
Aの第一コミュニティも崩壊しとるんやな、きっと。多分父親がどうとか言うとったから父親が破壊しとるパターンで、まだ色々判断のつかないほど幼いうちに自分好みになるよう仕込みを入れとる、大きくなってから気に入らない母親を殺させようとしたが、Aがその前に逃げ出した、これやな。(ワールド展開中)幼女Aゾムに似とるな、戦うのが大好きですっていうあれや。そういやあと何分やろ。潜る前が5分前やからもう経ったんちゃう？
無駄に思考を重ねたせいか体が酸素を欲していた。水面から顔を出し思いきり空気を肺に取り込む。
『たっち』
小さな両手が顔を包んだ。目の前には不機嫌そうな桜色の瞳。
kn｢はあああああああああああああああぁぁぁっ？！！！！｣
『あっ』
思わず身を引くとAもバランスを崩し、井戸の中に落ちた。事が一気に訪れ混乱するが、とりあえず自分が井戸から出てからAを引き上げる。時計を見れば潜る前からあまり経っていなかった。確かに水の中で5分間潜れたことは無い。
『えっ……ぅああぁぁぁぇぇええええあああああ(号泣)』
kn｢えっちょっ？！なんでなん？！！どうした！勝ったやん！え？A勝ったやんな？なんで泣くん！？｣
これだから子どもは訳が分からん。どうすることも出来ずわたわたしているととてつもない勢いで足音が近づいてくる。
過保護ツーマンセルが現れた！
shp zm｢何泣かせとんじゃあああああああああぁぁぁ！！！！！！｣
2人によるドロップキックをモロに受けた俺は目の前が真っ暗になった！
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作者名：にゃんとららんらん | 作成日時：2019年6月14日 13時
