ACT35 ページ38
shp｢ずるいですよゾムさん｣
意気揚々と帰ってきた彼、ショッピはその光景を見るや否や息の交じった声でAを起こさないようゾムを叱咤した。
zm｢眠そうやったし、しゃあないな｣
と勝ち誇ったように笑う。ゾムの膝の上で穏やかに眠るAをじっと見つめ、そのやわらかな頬をつつきだした。
shp｢あぁ〜ぷにぷになんじゃ〜｣
zm｢あ、俺もやる｣
shp｢あのAさんとは思えない、幼女万歳。お菓子買っとこうかな｣
sn｢あぁ、そのへんはマンちゃんとひとらんが凄い張り切ってたよ、後でちょろまかしてきたら？｣
shp｢そうします｣
zm｢普段から可愛ええけどめっちゃ可愛ええなぁ｣
shp｢そりゃ幼女ですから、当たり前です｣
kn｢おおおいショッピ！！！呼び出しといて全っっっ然こんやんけおおおん！！！？｣
突然飛んできた本物の叱咤に、医務室にいた4人の雰囲気はぶち壊された。そしてその爆音にAは目を開ける。名残惜しそうにAの頬から手を離すショッピの脳内は先輩殺すという思考で埋め尽くされた。
sho｢おっまうっさいわ〜！騒音糞男やわ〜｣
shp｢先輩、殺します｣
kn｢なんで逆ギレされとるん？！｣
『んぅ〜……』
zm｢シッマお前！何A起こしとんねん！！｣
そこまで聞くとやっと事態を把握したのか先ほどと打って変わってすまんすまんと音量が落とされた。
sho｢起きちゃったか、おはよ〜A｣
『ん……おはよ』
kn｢ごめんなぁ起こして、ちゃうねん、このお兄ちゃんがな、ずーっと俺らの事放ったらかしにしてたん、自分から呼び出したくせに｣
コネシマの必死の弁解を半分ほど聞き流し、思いきり伸びをするれば、眠気はすっかり無くなった。
shp｢このお兄ちゃん達もね〜一緒に遊びたいって来てくれたんだよ〜｣
sho｢そうなん？｣
kn｢なんやその設定は｣
shp｢来てくれたんだよ〜(迫真)｣
『そうなの？』
ショッピの気迫とAの純真な瞳に負け、狂犬2人はさながら忠犬の如く肯定する。
『あのね、あのね、おにごっこする！』
zm｢おにごっこか！ええやん｣
shp｢いいですね、先輩達も勿論やりますよね？｣
kn｢はい…｣
sho｢わぁ！すごい面白そう〜！(棒)｣
zm｢鬼誰やる？｣
『やる、鬼やりたい！』
そうかそうかと頭を撫でられ外へ向かっていった。ルールを簡単に明確に設定していき、中庭に着けば各々でアップを始める。
kn｢全員捕まえたらなんか奢ったるわ｣
などと軽口を言った。後悔すると知らずに。
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作者名：にゃんとららんらん | 作成日時：2019年6月14日 13時
