ACT34 ページ37
sn｢さっきグルッペンがなんでもしていいよって言ってたけど、何したい？｣
処置が終わり、しんぺい神がそう問いかけた。
『んあ…んとね…遊びたいなぁ』
sn｢そっかそっか、やっぱそうだよね｣
元に戻れば見れないであろう屈託のない笑顔につられ、雑面の奥でしんぺい神はふにゃりと笑う。
zm｢何したいん！｣
『おにごっことか…どろけいとか』
shp｢外で遊ぶんです？もっと人呼んできますからちょっと待っててください｣
そう言うと普段スマートなイメージを持つ彼とは思えないようなスピードで医務室から出ていった。
zm｢他にもなんかしたい？｣
『ん、えほんよむ…』
zm｢絵本読みたいんか！ペ神絵本ある？｣
sn｢流石に無いなぁ、エミさんの部屋にならちょっとはありそうだけど…あ、ハ〇ポタあるよ｣
zm｢なんであんねん｣
sn｢前誰か絶対安静になった時に暇だからって読んでたのがそのまんまあった｣
zm｢はぇ〜、A！これ読む？｣
嬉しそうにAは頷くと、ゾムの膝の上にちょこんと座った。
zm｢｣
sn｢その体制で良かったね、凄い顔してる｣
zm｢んっんんんっ！！ペ神言わんといて！じゃあ読むぞ｣
普段やれサイコだ脅威だと恐れられる彼だが、その実、声色は驚く程に柔らかい、そのような優しい読み聞かせに身を任せるとまたAの意識は飛びかけてた。もっと聞きたいとまた内頬を噛もうとしたが、また心配をかけてしまう起きたら頼めばいいかと思いとどまり、ゆっくりと目を閉じた。
krr｢え！成功したの！やったぁ！｣
新しい玩具を手に入れたような子供のように嬉しそうに手を鳴らす。どこかで見たことあると思えば、我らが総統が新たな兵器を手に入れた時と同じような反応の仕方だった。
tn｢先生、その前にどんくらい続くんですあれ｣
krr｢えっとね、多分一週間くらい？｣
em｢１週間？！結構長いですね？！｣
krr｢だって永続効果なアポトキシン的なあれを改造したんだよ〜？これでも短くなった方だけどなぁ｣
ut｢さいですか…｣
krr｢まぁ直ぐに解毒しても体に影響出るだけだし、気長に待ってね｣
確かに体が急に縮むだけでも影響が出るだろうに、そこにさらに急に大きくなればダメージ必至だ。帰りに子ども用の本や服を買って帰らねばとエーミールはぼんやり考えていた。
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作者名：にゃんとららんらん | 作成日時：2019年6月14日 13時
