【wrwrd】HelloAssassins! 【軍パロ】 (ページ31)

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ACT29 ページ31

ぞわぞわと気持ち悪い感覚がしてAは覚醒した。

見知らぬ天井、薬品の匂い、恐らく土や床ではなくベットの上。上からチューブが下がっており、その先は自分の右腕に繋がっていた。ふと、視界の端に深緑が写った気がして首を少し横に傾ければ、今にも泣きだしそうなライム色の瞳と目が合った。

zm｢A！わ、わかる？！お、お、俺のこと分かる？あ、いや、ちが、違うな、だ、だ、大丈夫か？はな、話せる？A…｣

相当焦ってるようで、吃音が酷すぎて思わず吹き出してしまった。

zm｢なっ……なんで笑うねん！！｣

sn｢はいはい病人に怒鳴らない～あんまり騒ぐと掘っちゃうぞ～｣

【神】と書かれた雑面をつけ、ふらりと現れたここの軍医、しんぺい神がゾムを抑える。

『……俺、どうなったんだ』

sn｢ふっつーに熱中症だねぇ、ゾムが見つけてなかったら死ぬとこだったよ、ちゃんと水飲んでた？｣

『……』

sn｢飲んでなかったん？｣

『なんか、やだったから』

sn｢ひとらんらんが凄い心配してたよ、もっとちゃんと見てればって…｣

『知ったこっちゃねぇよ』

しんぺい神は大きくため息をつくと、呆れたように続ける。

sn｢あのね、熱中症は体の水分が無くなってなるもんなの、暑い季節だし、こまめに水分補給して休憩しないとこうなるの当たり前！顔色からして朝ごはんも食べてないでしょ｣

『それは朝、迷子になって…』

sn｢迷子ぉ？｣

zm｢…お、俺が居なかったから？｣

『あ？』

zm｢だって、朝飯いつも一緒に行ってるし、ここに来た次の日も迷子になっとったってトントンが…｣

ゾムを見れば、俯いており何時も見えないフードの下がさらに見えなくなっていた。

sn｢ゾム、ゾムだけのせいじゃないでしょ｣

zm｢で、でも…｣

『そうだぞ、そもそもなんでお前に心配されたり責任取らせなきゃいけねぇんだよ』

zm｢は？｣

聞いたこともない彼の低い声、俯いていた顔がハッキリと怒りを持ってこちらを見た。

sn｢Aちゃん、それはゾムに失礼ちゃうか｣

思わず言ってしまったが、内心Aもそう思っていた。しかし、言ってしまったものはしょうがない。

『大体、余計なお世話なんだよ、人から心配されるのなんてよ。何したって俺の勝手だし、それでくたばったらくたばったで自業自得だろ。なんもお前関係ねぇだろうが』

そこまで言うとゾムは突然立ち上がったかと思うとAの胸ぐらを掴み拳を振り上げた。