ACT27 ページ29
あばばば2000hitありがとうございます！！！
やっと何が不適切なのか分かって全年齢に出来ました、エ ロ小僧あかんのか……なるほど。(謎の感心)
という訳で引き続き日常パート続きます！シリアルも織り交ぜつつですが何卒よろしくお願いします。
＊
『どこだここ』
閑静で長い長い入り組んだ廊下にAは1人佇んでいた。
ここに来て2日目の朝も地図が読めずに最終的にはわれらが書記長トントンに案内された事、ここ最近はずっとゾムが隣に居てくれた事を思い出し、改めて自分の孤独さを感じた。
今日はゾムはオスマンの外交に護衛としてついて行っていた。自分も行くと珍しく駄々を捏ねたが、要望は通らず一人寂しく残されることになった。部屋に籠るのも良くないと感じ、せめて食堂にでも行こうと思い立ったのが30分前。地図を読んでも分からず自分の教養の無さにほとほと呆れ果てていた。今度ゾムに地図の読み方だけでも教えてもらうかと考えていたその時
ht｢何してるの｣
『……別に驚いてねぇからな』
ht｢いやそんなこと聞いてないけど｣
真っ白な軍服に身を包んだひとらんらんが不思議そうにAを見つめていた。
『暇だから散歩してただけだ』
ht｢ふぅん、てっきり迷子になってるのかと思ったんだけどな。違うのか｣
『ちっげーよばーか』
ht｢最初に来た時より表情出るようになったね。迷子なら迷子って言いなよ｣
『だから出てねぇよ！なんなんだ昨日から』
ht｢……あ、そっか今日ゾムが居ないんだ。｣
『は？別に彼奴居なくたって別に……別に……』
別にの次に続く言葉が見つけられずにいるAを微笑ましく思ったのか、はたまた次に続く言葉が分かったのか、ひとらんは目を細める。
ht｢暇ならさ、農作業手伝ってくれない？他にもロボロがいるからさ｣
『のうさぎょう？死体処理か？』
ht｢そんな物騒な事じゃないよ、植物育てたり動物育てたりすること。｣
『…畑のことか』
ht｢そうそう、やる？｣
『しゃぁねぇな、暇だから手伝ってやらねぇこともねぇ』
ht｢回りくどいね、だからもっと素直になりな｣
『うっせぇ』
と、言いつつも素直な子供のようにひとらんの後ろをついて行った。
長い長い廊下でひとりぼっち。そのひとりぼっちはここでは誰かが見つけて、ひとりぼっちから連れ出してくれる。本当にひとりぼっちになった時に寂しくて寂しくて泣いてしまうのではないかと疑う程に、ここはそんな温かみで溢れていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃんとららんらん | 作成日時：2019年6月14日 13時
