特別になりたくて_2 (ページ20)

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私たちが映画館を出ようとした時
ある光景を見てしまった。

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『どういうこと・・・』

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私の彼氏が、小学1年生くらいの男の子と一緒にいた。
二人でポップコーンを食べて、まるで親子だった。

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なんで男の子といるの？
今日友達と呑みって言ってたじゃん・・・
あれは嘘なの？
なんで嘘ついたの・・・？

言えない理由でもあるの？

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潤「あいつって・・・」

『ひっ人違いかも。帰ろ』

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潤「・・・・。」

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私はバレないように潤の腕を引っ張って外に出た。
潤は動揺していた。
私も動揺してる。頭が真っ白だった。

せっかくのデートだったのに
潤には本当に申し訳ない。

私達は何も話さずご飯を食べて
家に帰ることにした。

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『今日はありがとう・・・』

潤「おう」

『私のことは気にしなくていいから』

潤「え」

『潤も頑張ってね』

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潤「俺・・・明日は3回目の順位発表でそっからファイナルまでここには来れないから・・・
　元気でいろよ・・・」

『・・・・っ」

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そっか・・・デビューまで会えないのか。
デビューしたら尚更会えなくなるのか・・・
私は涙が出そうだった。
いろんな感情に押しつぶされそうだった。

私はどうしたらいいの・・・
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潤「じゃあまたな」

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『頑張ってね。応援してるから』

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潤「サンキュー」

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