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『クリスマス休暇が終わったら、ハリーに守護霊の呪文を教えるんだよね？私に何か出来ることがあるかな…』
手伝うと言ったものの何を手伝えばいいのかわからなかったから、最近ずっとその事で少しだけ悩んでいた。
｢そうだな… ハリーに呪文のコツとかをアドバイスするのはどうかな？守護霊を呼ぶ為には幸せな思い出を思い浮かべる必要がある。私と同じくらいの年齢の者とA達のような若者の幸せの感じ方は違うだろう？｣
『あ、わかった！だから、ハリーに私が思う幸せな思い出を具体的に教えてあげればいいんだね！ ありがとう！』
ずっと悩んでいたことが解消されてスッキリして、リーマスに抱きついた。暖かい… これ寝れるよ。
『…』
私はとてつもなく、やらかしてしまった気がする。
外を見ると夕日が沈みかけている。そしてここはリーマスの部屋。
｢起きたんだね おはよう｣
『…おはよう』
どうしよう… クリスマスの日に一日の殆ど睡眠に使ってしまった。勿体ないことしちゃった…
｢A、大広間に行こう｣
そうだ！夜はまだまだこれからだ
『よし、ケーキいっぱい食べよっと』
気合を入れてリーマスと手を繋いで廊下を歩く。
クリスマス休暇中で生徒も少ないし、たまには甘えたくなる。＿こうすることで、心の奥底にある寂しさ・不安などのネガティブな感情が少し浄化される気がする。
＿大広間
リーマスと別れを告げ、ロンの後ろ姿を見つけたから突進した。
｢うわぁ！A!?｣
『相変わらず背が高いな… ちょっと分けてよ』
｢無理だよ！｣
｢今日1日見かけなかったから、城の中を彷徨ってるのかと思って心配してたんだよ。｣
『ルーピン先生のところで喋ってたら寝ちゃってたの ほら、早く席につこうよ。』
＿『あー 美味しかった。』
｢僕、Aの食べてるところ見てただけで胃もたれしそうになった…｣
失礼な。まぁたしかに今日は食べすぎた気もする。
そういえばリーマスの姿がない。
思い出した。満月が近いんだ。だったら私は無理をさせてしまったんだ…
クリスマスに浮かれてて全然気づけなかった…
自分を殴りたい。いや殴るか？
と思って拳を構えた時、私の苦手な教授＿トレロー二ー教授の声が聞こえた。
｢あら、ルーピン先生はどうなさいましたの？｣
｢気の毒に、先生はまたご病気での｣
｢でも、シビル、あなたはとうにそれをご存知だったはずね？｣
｢勿論、存じておりましたわ。ミネルバ｣
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作者名：作者 | 作成日時：2022年3月14日 21時
