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百三九の感情 ページ25

.









「…ぁ…あ…ッ」





羽織を染めあげる水

濡れる隊服

頬に張り付く髪



橋の下に落ち、


水に浸った私の目に映るのは、








.









_____ズズズッ…








童磨(アイツ)の体内へと吸収されるしのぶ







私が童磨に呑み込まれる瞬間、

一足先に氷の蔦から逃げたしのぶが、

私を勢いよく押し退け、童磨の腕の中へと捕まった







その時、しのぶは









『ご め ん ね』









そう眉を下げて、

口だけを動かして…









「あれぇ?しのぶちゃんが先になっちゃったー…、まあ いいや。Aちゃんも後でちゃんと喰べてあげるからねえ」









嘲笑いながら言う童磨に、

自分の額に青筋が立つことが分かる




でも、私の瞳に映るのはしのぶで…









間に合わない…

『間に合う』




私はまた…

『私は今度こそ…』




助けられない

『助けられる』









-







『仲間一人守れないで、何が鬼殺隊だ』







-









いつの日か、

宇髄さんが私に投げた言葉…









「(そう…だ…)」









仲間一人守れないで…、何が鬼殺隊だ…っ


間に合わない、間に合うじゃない…

間に合わせるんだっ…






私は立ち上がり、

刀を構える









「駄目だよ、Aちゃん。しのぶちゃんごと俺を斬る気?」









童磨の放つ言葉に耳をかすな…




ググッ…、と刀を待つ力を強める









繰り出せ…繰り出せ繰り出せ繰り出せ繰り出せッッ…


新しい技を……っ





しのぶを…、救う技を…





カタッ ..._____、









「皨の呼吸、捌ノ型 流星霜(りゅうせいそう)水沫(みなわ)









地面を蹴れば、飛び散る飛沫





刀を捻れるように振るい、

しのぶの損傷が少ないよう、


童磨の、顔、肩、足に、

素早く回転斬りを入れる









ゴトゴトッ…、と床に転がる童磨の肉片





童磨は油断したのか、

私の攻撃に呆気を取られていた






私はその隙に、しのぶを隊服を掴んで、

童磨の体内から引っ張り出す




引っ張り出したあと、

私はしのぶを抱えながら、

童磨との距離を取った







ーーーーーーーーー
新技を考えるのに時間をかけ過ぎたぜ…。
アンケートは3月12日までです⬇

参戦させるか、させないか

百四十の感情→←※必読願います。



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いちご飴 - とっても面白いお話ですね!更新がんばってください!応援してます! (2020年6月5日 1時) (レス) id: 277b9199de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていっきにすべて読んでしまいました! 更新頑張ってください!! 楽しみにしています! (2020年5月20日 20時) (レス) id: bdd41f57a7 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 久しぶりの更新とても嬉しいです!!! 今か今かと心待ちにしておりました!! これからもずっと応援させて頂きます!! (2020年4月17日 18時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
雪もち - とても面白く拝見させて頂きました!更新楽しみにしています! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - それぞれのキャラの性格がしっかり掴めていてすごいと思いました!応援してます (2020年3月24日 23時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:牡丹 | 作成日時:2020年3月4日 10時

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