【参】感情ヲ捨テタ一人ノ柱ハ…【鬼滅の刃】

百十四の感情 ページ40

.






「うわっ…！？」




ドタンッ…、

と音を鳴らして床に尻もちをつく


星埜谷さんの攻撃が真正面から来、

それをなんとか避けたものの、

重心の軸がずれ、その場で尻もちをついてしまった






「(…っ速い。一回 瞬きをしただけで目の前にいたはずの星埜谷さんの姿が無くなる…。まるで一瞬で消えてしまう流星のようだ…っ)」





星埜谷さんの攻撃は当たったら一溜りもない…


現に、最初 俺当てられたし、

稽古場の隅には、

攻撃を避けきれなかった隊士達が白目を向いて倒れている…



そして一番辛いのが…、







.






.






「ふんぬ"っ…！！」



星埜谷さんの攻撃を避けきれなかった時の地獄の運動




まずは低い場所から高い台へと、

たった一回の跳躍で飛び移る運動250回





「ふんっ、ふんっ…！」




次に結構な幅での前後･反復横跳び300回




「うぉぉおっ…！！！」




その次に相手と自分の胴に紐を巻き、

お互い背中合わせで思い切り走る運動100回





「どりゃあぁぁ…！！」




壁と壁との間を蹴って上へと上がる運動350回





その四つをやって、

再度、星埜谷さんと対戦ができる






.





＿＿＿＿＿＿ドタンッ…






「っう…ぅ…」




痛い…っ、


八回目の星埜谷さんとの対戦、

脇腹に思い切り星埜谷さんの攻撃が当たった



すごく痛くて、

思わずその場で蹲ってしまう




星埜谷さんの元へ来て三日経つけど…、

未だに星埜谷さんの攻撃を上手く回避することが出来ない…




そう思っている俺の頭の上に、

ヒラッと手ぬぐいがかかった


顔を上げれば、そこには少し汗ばんだ星埜谷さんの姿







「……休憩、」






.






「……ふぅ…」




星埜谷さんの邸、縁側にて、

星埜谷さんから出されたお茶を飲み、ゆっくりと肩の力を抜く



一時の休憩時間

星埜谷さんはその休憩時に、

おにぎりや、お茶などの食べ物を持ってきてくれてる


疲れきった隊士達は、

それを食べ飲んで、一息をつける



でも、ここでも気を抜いちゃいけないことがある






「ほっ、星埜谷さま…！本当に大丈夫ですから…！！？」






稽古場で、一人の隊士の声が聞こえた



声のした方へと振り向けば、

そこには星埜谷さんと隊士。


星埜谷さんはその隊士へとゆっくりと近づく

そんな星埜谷さんに、隊士は涙目で壁際へと追いやられていた




そして、






「うぎゃぁぁぁぁああああ…！！」






.

百十五の感情→←必読願います。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す