【参】感情ヲ捨テタ一人ノ柱ハ…【鬼滅の刃】

百十三の感情 ページ38

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星埜谷さんの邸へもうすぐで着く、


そんな時、





「いい加減にしろっ！！！」





星埜谷さんの怒声が聞こえた


今まで聞いたことの無い星埜谷さんの怒号に、

俺は肩をビクッと上げてしまう



駆け足で声のした方へと向かえば、

そこには星埜谷さんの姿と義勇さんの姿があった





「っA、話を聞いてくれ…」


「お前と話すことなんてない！！帰れ！！」





義勇さんと喧嘩…？しているのか…

なんでまた…



邸の塀から、二人の様子を伺う

星埜谷さんは義勇さんに怒声を浴びせたあと、

バタンっと邸の戸を閉めた



義勇さんはガクッと肩を下げる


俺はそんな様子の義勇さんにソロりと近づき声をかける






「あ、あのぉー、義勇さん…？」


「っ、炭治郎か…」






声をかけると、

義勇さんは少し目を見開いたあと、俺の名前を呼ぶ






「えっと…、どうしたんですか？星埜谷さんと、喧嘩(？)してたみたいですけど…」





俺が控えめにそう聞くと、

義勇さんは分かりやすく肩をガクンっとまた下げた


そんな義勇さんの様子にあわあわすると、






「……俺はAに嫌われた…」


「はっ…！！！？！？」






義勇さんの発言に

俺はピシィッ、と一瞬 体が動かなくなった


だってその時の義勇さんの顔、

何かを失ったかのように絶望していた…






「(こ、これは…、ただ事じゃない…)」






そう心の中で思った後、

義勇さんに、一旦 星埜谷さんとお話をしてみます、と言って肩に手を置いた



義勇さんは、頼んだ…、と言って、

ゆらゆらとその場を去っていった


義勇さんの背中を見送ったあと、

俺は星埜谷さんの邸の戸を開ける






「し、失礼しまーす！！」


「…、炭治郎！」






俺の姿を見て、

パァっと顔色を変える星埜谷さん


俺は星埜谷さんの元へ駆け寄り、挨拶をする







「待ってたよ、炭治郎。具合はどう？」


「全然元気です！星埜谷さんは？」


「私も元気だよ、稽古 始めようか」





そう言って、

星埜谷さんは俺を稽古場へと案内してくれる


星埜谷さんの背中を追っている途中、

俺は意を決して、星埜谷さんに義勇さんのことを聞いてみた






「ほ、星埜谷さん！義勇さんと何かありました…、」





義勇さんと何かありましたか、

そう聞こうとする俺の目の前に、本当に目の前に、

星埜谷さんの手がきた





「(め、目潰しっ…！？！？)」

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