百十の感情 ページ35
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「俺が強ければ…」
「っ、違う…!」
義勇の言葉に、私は口を開く。
「違う…、違う違う…!
あれは私たち自身が未熟だっただけだ!!義勇だけのせいじゃない!!」
義勇のせいじゃないんだ、そう声を荒らげる私に、
義勇は悲しそうな顔をして、俯いた。
「Aは…、錆兎のことを好いていたか…?」
「…何言って…。好いていたに決まっているだろう…」
「……っ、」
俺が聞きたいのは…、義勇の声がか細く聞こえる。
義勇の質問に、私は眉を寄せ顔を逸らした
「…俺が死ねば…、」
「………は?」
「俺が死ねば…、錆兎とAは笑顔でいれたのに…」
「……っ、!!」
義勇のその言葉に、何かがブチッと切れた気がした。
「ふざけるなっ…!!!」
ドンッ…と、義勇の胸に拳を打つ。
それに義勇は顔を少し歪ませ、一歩後ろへ身を引いた
そんなの関係なく、私は、
ふざけるな ふざけるな、と連呼しながら義勇の胸を殴る
「ふざけんな…っ!!!!」
「っA…、」
「"俺が死ねばよかった"…!?ふざけたこと言うなっ!!
もしッ、錆兎の代わりにお前が死んだとしても…っ、
私と錆兎は決して笑顔にはなんないっ…!!一生 義勇を思って戦い続ける…!!
義勇が蔦子さんと錆兎を思うように、
蔦子さんと錆兎、私だって義勇を思っているんだ…っ!!
私達が義勇を思う気持ちを…っ、舐めたように言うなっ…!!!」
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「今のお前は大っ嫌いだ…!!」
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柚雪 - 誰落ちですか?気になるし、楽しみです。私個人の意見としては義勇がいいです (2022年4月21日 21時) (レス) @page36 id: f86fb67e0e (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - めっちゃ面白いです!主人公早く笑って欲しいです、楽しみです!煉獄さん...( ; ; ) (2020年3月4日 19時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 伊黒さんの番外編ありがとうございます!!凄いきゅんきゅん しました笑 伊黒さんみたいな普段ツンツンしている人が心配してくれたりデレや嫉妬等好きなんですよ笑 (2020年3月4日 9時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 更新ありがとうございます!! この作品本当に大好き過ぎていま1から3まで読み直しています笑 リクエストですが、伊黒さん不死川、煉獄さん善逸辺りの絡みを増やして頂けたらなと思っています。可能でしたらお願いします!! (2020年3月1日 23時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - ぐうわあ!!!とても続きが気になってッッッッッッッ!!!仕方が無いです!!!きっと忙しくて更新が出来ないのでしょうが、待ってます!!!応援しています!!!頑張ってください!!!何故か攻める?ような言葉になってしまいました!!!すみません!!!! (2019年11月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2019年8月20日 21時