【参】感情ヲ捨テタ一人ノ柱ハ…【鬼滅の刃】

九十二の感情 ページ14

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目覚めて二日が経ったある日...＿＿＿＿＿＿




何故か怪我の治りがいつもより早い…、

と不思議に思っていた私は、


蜜璃と時透くん、そして煉獄さんと鍛錬をしていた




煉獄さんは正式に柱を引退し、今も鬼殺隊として任務をこなそうと鍛錬をしている

蜜璃はいつも通り、たくさんのご飯を食べて鍛錬に挑んでいる

時透くんは少し鈍ることもあるけど一生懸命、鍛錬をこなしてる







「煉獄さん…少し手合わせお願い…」


「うむ！いいだろう！！」






時透くんが煉獄さんにそう言い、

近くに置いていた自身の刀を取った




すると






「カァァ 伝令伝令！！」







そう言って、バサバサっと音を鳴らして私の肩に乗った鴉








「三日後二緊急柱合会議ヲ行ウゥゥ！！」




「「「！？」」」







鴉の伝令に私達は目を見開いた







「緊急柱合会議とは！珍しいな！！」


「刀鍛冶の里でのことかしら？」


「さぁ…？」





「柱ハ産屋敷邸ニテ集合ゥ集合ゥゥ！！ ソシテ星埜谷Aハ任務ヘト迎エェェ！！」






突然の任務に、私は少し驚いた

それは、私だけではなく蜜璃と煉獄さん 時透くんもだった







「(…そうか、炭治郎が目覚めるまではまだ居たかったのだけれど)」







私はそう思ったあと、

鴉に向かって、コクッと頷いた







「…いくらなんでも早すぎじゃない？」







そう声を上げたのは時透くん






「そ、そうよそうよ！まだ目覚めて二日！いつもなら三日や四日くらいで…！」




「カァァァ！！」






時透くんと同じように声を上げた蜜璃


だが、私の鴉は蜜璃を威嚇するように大きな声で鳴いた

それに吃驚して怯える蜜璃は時透くんと煉獄さんの背中に隠れた



そのあと、私の肩に乗っていた鴉は羽を広げて宙に飛び、

蜜璃と時透くんに向かっていく







「オ前ラ二人(フタリ)モ明日二ハ復帰ダ 復帰ィィ！！」






鴉がそう声を上げると、

蜜璃は「ひぃぃ」と声を上げて、時透くんを盾に走り出した








「うむ！元気そうでなによりだな！！」


「…(コクッ」






そう言ったのは、煉獄さん


煉獄さんは腕を組みながら、私の隣に立った







「俺ももう少ししたら司令が出るだろう！それまで楽しみだ！！」






そう言う煉獄さんを、

私は横目でちらっと見た







「…もし、その間に炭治郎が目覚めたら よろしく言っといてください」






私がそう言うと、煉獄さんは少し目を見開いた


そして、見開いたかと思えば眉を下げ、頬を緩めた







「星埜谷は本当に変わったな！」






そんなことを言う煉獄さんに、

私は首を傾げた





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