九十一の感情 ページ12
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「星埜谷!俺は翌日に蝶屋敷を出てお館様に会ってくる!引退のお許しをいただくためにな!!」
「……(コクッ」
「そんな悲しい顔をするな!大丈夫だ!!」
そう言って、煉獄さんは私の頭をガシガシと撫でた
「柱は引退するが、鬼殺隊は引退しない!!」
「え…、でもしのぶは…」
「刀は思うように振れなくなってしまったが俺は己の限界を突破する!鬼殺隊は続けるぞ!!」
煉獄さんは、またどこを見ているか分からない瞳で私にそう告げた
そっか…、鬼殺隊は辞めないのか…
よかった……
そうホッとしていると、蜜璃が、
「煉獄さん、柱を引退しても鬼殺隊を辞めないっていうことは宇髄さんと同じね!」
「むぅ!宇髄も柱を引退してしまったのか!!」
「ええ、上弦の陸と対戦して…、左目と左腕をなくして…」
「……なるほど!」
「あっ、ご、ごめんなさい!こんな暗い話!!」
「いや!大丈夫だ!!上弦の陸も大層強かったのだな!!」
箸を止める蜜璃に、
「大丈夫だ!」と励ます煉獄さん
すると、
「それでだな!お館様とお話をしたら 俺は生家に一旦戻る!」
「…(コクッ」
「千寿郎と父上が心配だ!!」
そう言うと、煉獄さんは立ち上がった
すると、
「煉獄さん、生家に戻るのはいいのですが…、」
そう少し怒り気味に言っているのは、
この屋敷の主、しのぶだった
「まだ昏睡状態から抜けたばかりです…。まだ怪我も完治したわけではありません…。生家で親御さんと弟さんとのお話が済みましたら、蝶屋敷に戻ってもらえるとありがたいです…」
「うむ わかった!ところで胡蝶!胡蝶の後ろから何故かゆらゆらと黒い炎が見えるのだが!俺の気のせいか!!」
「あら 気のせいじゃないでしょうか…?」
「うむ!そうかそうか!!」
「「(気のせいじゃない気のせいじゃない…)」」
気のせいじゃない…、と心の中で思っているのは、
きっと蜜璃も同じだろう…
何かと最近ピキピキしているしのぶ…
怒らせるとたまったもんじゃない…
「星埜谷さん…甘露寺さん…」
「…!」
「は、はい!!?」
「後で診察しますんで…、私のところに来てくださいね…」
そう言うしのぶに、コクッと頷く私と、
首を縦にブンブン振る蜜璃
その反応を見ると、しのぶは笑みを絶やさず去っていった
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柚雪 - 誰落ちですか?気になるし、楽しみです。私個人の意見としては義勇がいいです (2022年4月21日 21時) (レス) @page36 id: f86fb67e0e (このIDを非表示/違反報告)
かかす(プロフ) - めっちゃ面白いです!主人公早く笑って欲しいです、楽しみです!煉獄さん...( ; ; ) (2020年3月4日 19時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 伊黒さんの番外編ありがとうございます!!凄いきゅんきゅん しました笑 伊黒さんみたいな普段ツンツンしている人が心配してくれたりデレや嫉妬等好きなんですよ笑 (2020年3月4日 9時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 更新ありがとうございます!! この作品本当に大好き過ぎていま1から3まで読み直しています笑 リクエストですが、伊黒さん不死川、煉獄さん善逸辺りの絡みを増やして頂けたらなと思っています。可能でしたらお願いします!! (2020年3月1日 23時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - ぐうわあ!!!とても続きが気になってッッッッッッッ!!!仕方が無いです!!!きっと忙しくて更新が出来ないのでしょうが、待ってます!!!応援しています!!!頑張ってください!!!何故か攻める?ような言葉になってしまいました!!!すみません!!!! (2019年11月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2019年8月20日 21時