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10 虐待 ページ10

しのぶ視点

雪のように真っ白な肌、
暗い漆黒に染まったか長くさらさらな髪と左目、
毛先と左目に散りばめられた深い深い藍色。

それらを見に纏ってお風呂から上がった
Aさんを見た時、誰かと思いました。

なんと表せば良いのかは分かりませんが、
なんとも色っぽく、美しかったです。

彼女を病室に返した後、考えていました。

謎が多いのです。

貧血、栄養不足、アザに傷。
此処までは本人も認めてくれた「虐待」、
で、説明が付きます。
さらに、上弦2人に殺されなかった理由、
毛の変色、極上の稀血。

そして、何故気配がしないのか。

情報をもとにざっとまとめて
書き出してみました。

「暗凪 A (11)
 11月18日 蠍座 AB型
 身長 143cm
 体重 34Kg

 備考
  ・虐待の経験有り
  その為軽度の栄養不足、
  貧血、種類を問わず傷等が多い
  ・かなりきしょうせいのたかい稀血
  ・片青眼(左 藍色)
  (別名オッドアイ)
  ・感情を理解していない。 」

こんなところでしょうか…

雑にメモをした紙を折り畳み、
隊服の胸ポケットへいれ
Aさんの元へ向かう。

まぁ、予想通り不死川さんもいた。
軽い自己紹介を済ませていたらしい。

本題を持ち込んだ。

「すみません、お話いいですか?」

無言でコクコクと肯く。

「鬼殺隊や鬼については先程説明しましたよね?
 上弦と、しかも2人と遭遇して生き残れる
 事はすごいことなんです。
 なので…柱合会議にに出ていただいて、
 辛いかもしれませんが、
 お話を聞かせていただけないでしょうか。」

間なんてなかった。

『はい、承知いたしました』

虐待の影響でしょうか…
そんなに堅苦しくしなくてもいいのに。

「不死川さん、鎹鴉を飛ばしていただけますか?
 伊黒さんから伝言があったので、
 柱合会議を開きます。」

「おうよォ…コイツも連れてっとく。」

「よろしくお願いしますね?」

席を立ち、
当然の事かのようにAさんを
おぶって本部に向かって行った。

私は一旦部屋に戻る。

途端に抑えきれなかった怒りが爆発してきた。

Aさんにかかっていた羽織は、
姉さんを殺した鬼のものです。

唯、色違いらしい。
今手元にあるものは、
上から藍色から黒のグラデーションになっている物。

鬼は、何故こうも人の大切な物ばかり
奪っていくのでしょうか。

許すまじ、上弦の弍…童磨。

11 緊急→←9 藍色



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名無しのダレカ - 覇戮。さん» 言ってる!フツーに言ってる!でも見てて楽しいからなんでもあり! (2020年6月10日 17時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮。 - 名無しのダレカさん» 閲覧感謝です!伊黒さん…難しかったんですけど、彼女に依存してそうなので笑(ネタが…切れたとか言えない) (2020年6月10日 12時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのダレカ - 順位獲得記念の『自害します』で「え?」ってなりました。(ちなみに涙目) (2020年6月9日 21時) (レス) id: 51c86cb065 (このIDを非表示/違反報告)
覇戮 - 神崎さん» すみません、続編は今日の夜投稿します。宜しくお願いします。 (2020年5月28日 4時) (レス) id: c554519ff6 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 続編のパスワードって教えてもらうことはできませんか?できれば教えてほしいです! (2020年5月28日 0時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:覇戮。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hal0-0/  
作成日時:2020年4月24日 20時

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