16話《滅び》 ページ20
〜紅明side〜
煌帝国は徐々に復活していった…皇帝は父上が…皇后陛下は父上の后と迎えられた。私や兄上の地位も高くなり、私は第二皇子となった…
そんな時だった……
「助けてくださいっ!!」
一人の女性か男性か…判別しにくい人と……Aさんが来たのは。
炎「何があったのだ!?」
Aさんは気絶してるのか…その人の腕の中で眠っている。
「ユ、ユーラン王国が……!! 滅びました…! 大火で…国全てが燃え尽くされ……私とA姫は陛下に助けてもらい、生き延びましたが…!!」
ユーラン王国が……滅びた…そんな報せ。
「どうか……姫だけは助けてやってくださいっ!!」
明「と、とにかく医務室へ…!」
炎「お前…名前はなんという?」
「
炎「……ならば、お前も助ける」
楓「……! ありがとう…ございます」
Aさんが目覚めたのは3日後でした。全て聞き終わるとAさんは笑った…
『はは……やっぱりかぁ…とと様もバカだ』
皆「!!」
『知ってたの、この日が来ると……なのに、とと様は何もしなかったよ……なんでだろうねぇ?』
……そういうことか。
艶「……A…私は、貴方のお父様に頼まれてます。Aを預かってくれ、と……」
『うん。そうね。……楓はいる?』
楓「ここにおります」
『……楓…僕は大丈夫だからさ………自害しようだなんて考えないで』
楓「! ……やはり見抜かれてましたか」
明「……!」
この従者……自害しようとしていたのか…
楓「自害がダメならば……私は修行に出たいです…! 長年にわたるであろう修行を……姫を守る為に…!!」
『……魔力操作でも極めに行ったら? 確かレームにヤンバラとかいう一族がいた気がするけど…』
楓「…! ありがとうございます、姫。必ずや強くなって帰ってきますから」
『行ってら〜』
楓さんは部屋から出て行く。行動がはやいですね……
『さて、と〜! 僕ももう姫じゃなくなったから自由〜』
……なんて呑気な人なんだ…自国が滅びたというのに…
明「悲しく……ないのですか?」
『そりゃあ……悲しいよ? でもいつまでも悲しみに溺れてたらダメじゃん。それに……慣れたし』((ボソッ
最後の言葉は聞き取れませんでした。
その日からAさんは煌帝国の人間となりました。
煌帝国での立場など私たちは知りません。
ですが、権力者ということだけはわかります。
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Kapiくる(プロフ) - キロルさん» 神だなんて……! 私はただの人間ですよ! はい、ありがとうございます! 以後も更新頑張りますね! (2016年5月18日 15時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
キロル - コメント、失礼します!こーんな夢小説作れるなんて、貴方様は神なのですか!?((いや、神ですね!!更新は、自分のペースで頑張ってください♪ (2016年4月24日 21時) (レス) id: 2ac911ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2016年3月7日 22時