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15話《意志》 ページ19

〜紅明side〜

それから帰る日までAさんは私の元へと来てくれた。その時間はとても幸せだった。

『紅明……僕ね、明日には帰るの!』

明「! そう、ですか……」

急に聞かされた知らせ……私は悲しかった。

『そんな顔しないで……? またいつか必ず来るから、さ? ね?』

明「……はい、待ってますね」

『待っててね? 必ず来るからっ!』((ニコッ

Aさんは笑顔を見せた後、またどこかへと行った。


翌日にはいなくなってて……私一人で餌をあげていた。少し、寂しい……そんな気持ちをもちながら。






それから2年経った頃……煌帝国は大事件が起きた。そう、大火だ。

兄上は「迷宮攻略」に行っていた為、無事だった……けれども、陛下や白雄殿、白蓮殿は亡き人となった…

皆が涙を流した……もちろん、私もだ。なぜか涙が止まらなかったんです。
兄上は涙を流しはしませんでしたが、後悔しているような顔をしていました……



翌日、「ユーラン王国」の王様とAさんがやって来た。

王様「白徳……死んでしまったか…」

『……』

王様は陛下の墓を見てそう呟いた…ついでにこの場には父上、兄上…皇后陛下にその娘、白瑛殿がいる。

艶「あなた……!」

『……』

Aさんはなぜか皇后陛下を睨んでいた。その目はとても怖くて……でも、怯えはしなかった。

『どうするつもりで?』

王様「……白徳の意志を継ごうと思う。お前も手伝ってくれるな?」

『もちろん……僕の“力”を使いましょう』

炎「力……?」

Aさんは力を使う、そう言った。

王様「Aは……「複数迷宮攻略者」だ」

皆「……!!」

『驚いた??』

笑顔で言うAさん……まさか、迷宮攻略者とは思いもしなかった。

『……でも、とと様。ご理解しているんでしょう?』

そう言われた王様の顔は……悲しげだった。

王様「ああ……まあな。その時は……俺らの意志を継いでくれるな?」

『当たり前ですよ、とと様。貴方方の意志は素晴らしい……聞いた時、驚きましたから』

どういう意味だろう? 意志を継ぐ……?

王様「俺はこの国の復興に力を惜しまん。その代わりだ……最悪の事態になった場合、Aを…預かってくれんか? 玉艶殿……」

艶「……分かりました」

最悪の事態……? もう何を言っているか分からなかった。

その後、すぐに二人は帰った……私は話もできなかった。

16話《滅び》→←14話《友達に身分は関係ない》



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Kapiくる(プロフ) - キロルさん» 神だなんて……! 私はただの人間ですよ! はい、ありがとうございます! 以後も更新頑張りますね! (2016年5月18日 15時) (レス) id: f29b69fec7 (このIDを非表示/違反報告)
キロル - コメント、失礼します!こーんな夢小説作れるなんて、貴方様は神なのですか!?((いや、神ですね!!更新は、自分のペースで頑張ってください♪ (2016年4月24日 21時) (レス) id: 2ac911ddfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kapiくる | 作成日時:2016年3月7日 22時

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