１２９発目 ページ41
加菜はそう訓練されたように、まるで言われることを予測していたかのように答えた。
それに呆気にとられながらも、斉藤は続けた。
「…わかり、ました。では、こちらへどうぞ。…すみません、規則で檻からは出せませんので、直接会って頂く形になります。…念のため、監視をつけさせていただきます」
「…面会出来るのであれば、構うことはありませんよ。さあ行こう、加菜さん」
「………はい」
…
「ここから先は、他の方が監視しています。僕は担当外なので入る事は出来ません。あ、出入口の近くに案内板があります。え、っと………藍菜さんは107番にあります。え…と、僕は入り口で適当に時間を潰していますので、何か御用が有りましたらお申し付け下さい。内側からは、監視の方が開けてくれるはずです」
そう言って斉藤は名札から慣れた手つきでカードを取り出し扉に差し込んだ。
ピピッ
機械的な音と共にガコン、と重い音がして扉が開いた。
扉の向こうはこちらと違い薄暗くなっており、奥の方が見えなくなっていた。
「…不気味だなぁ」
そう言いながらも二人は迷うこと扉の向こうへ無く入っていった。
「…
斉藤はゆっくりと扉を閉めていく。
「…突然押しかけてすみませんでした。斉藤さん」
その時、加菜がゆっくりとそんな事を言った。
「…いえ、これが僕の仕事です」
バタン
牢獄への扉が閉められた。
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ヰの四肢(プロフ) - 宇真さん» もっといっぱいかけるようにこの番外編の間に力をためておきます… (2016年3月19日 0時) (
レス) id: 249c7ebf45 (このIDを非表示/違反報告)
宇真 - 早く続きが読みたい！いつも楽しく読んでます! (2016年3月18日 22時) (レス) id: d4e7b0622d (このIDを非表示/違反報告)
ヰの四肢(プロフ) - まふきゅんさん» ごめんなさいワンピース全然知らないです！！(無知) (2016年3月17日 20時) (レス) id: 249c7ebf45 (このIDを非表示/違反報告)
まふきゅん - ワンピースの白○げっすか？ (2016年3月17日 17時) (レス) id: 9c58196f67 (このIDを非表示/違反報告)
ヰの四肢(プロフ) - 猫好きみかんさん» ひぇぇありがとうございます！！！！そう言われるとめっちゃ励みになります！！！ (2016年3月7日 23時) (レス) id: 249c7ebf45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヰの四肢 | 作成日時：2016年3月7日 22時
