〔 忍たま 〕忍ぶ恋 〔 短編集 〕

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入ってくる仙蔵の舌は生き物のように滑らかに絡み付く。

息苦しいのに気持ちよくて、
振り向く姿勢は痛いのに離れたくない。

経験したことのない感覚が怖くなり、縋り付くようにその人の襟元を握る。



糸を引きながら離れる仙蔵は、いつもとは違う顔付きで。



｢ 弱いとこ見つけた ｣



続けざまに耳を甘噛みし、器用な片手は胸を抑えていた布をとる。




｢ 耳だけで感じてる顔、文次郎に見てもらおうか ｣


｢ その言い方やめｯ...あっ..ん.. ｣




完全に力が入らず、仙蔵に凭れ掛かるような体勢になってしまう。
ぼやける視界の先には、お預けを食らったようにこちらを見つめる文次郎。



｢ 文次郎も見てるだけじゃだめだろう？ ｣


｢ .....あぁ.. ｣



腰に結ばった紐を解き、下を隠していた布をとっぱらい。仙蔵が私の足を持ち広げるから、ソコが正面にいる文次郎に丸見えになってしまう。
文次郎は広がる割れ目に舌を這わせる。



｢ っ...もんじ..ろ...だめｯ...あっん... ｣




口吸いは下手なのに。
水を掬うような舌の動きから与えられたびりびりとした感覚。

快感に叫ぶ声も仙蔵の口に塞がれ、上から下からも与えられる刺激。その2つがぶつかり合った時、飛ぶような快楽が一瞬にして全身を駆けた。




｢ もうイったのか？はやいな ｣



肩で息をする私の耳に、吐息混じりの声が落とされる。




｢ 仙蔵のばかぁ...｣



涙ではっきりとしない視界だけど、めいっぱいその人を睨み。
絞り出した声は思いのほか甘くとろんとしていて。



｢ ....おいA ｣

｢ 煽ったのはお前だからな？ 」



意味がわからないと聞き返す間もなく。
膝立ちになり、お尻を突き出すように腰を持たれ、
突然のことに後ろを向けば、反り勃った仙蔵のソレが私のアソコに押し当てられている。



｢ ...ねぇ..まって....仙蔵だめ.. ｣


｢ ダメだって...んｯ...! ｣



貫くような感覚が頭の先へと走る。
倒れ込んだ先で手を付いたのは、座る文次郎の両脇。

まるで一度纏わったことがあるかのように仙蔵は私の弱い所を突いていく。


朦朧とした視線の先に見える、大きく腫れ上がった文次郎のソレ。優しく咥え、顔を上下させる動きを次第にはやめれば、上から聞こえる苦しさそうな文次郎の声。


女の甘い声と男達の悶える息遣いが響き、絶頂が一致したその時、
二人の白濁が溢れ、初めて感じる快楽に包まれた。


- 房中術 六年い組の場合 END -

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