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Ep.31 ページ31

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「 あちぃ.... 」

「 私にくっつかなきゃいいでしょう... 」

「 脂肪って冷たいって言うじゃん 」

「 絞め殺されたいんですか? 」



私に凭れ掛かり項垂れる銀時さんに一言多いとその背中を押した。

確かに悪態つきたくなる程の天気。洗濯物がすぐ乾くところは嬉しいけれど。珍しく銀時さんが分けてくれた棒アイスを齧りながら窓から見える晴天を眺める。



「だらしねぇな」

「もうすぐお前もこうなるんだよ」



リビングに入ってきたのはソファーでぐったりする私達を見て北極よりも冷たい眼差しを向ける総悟君。さすが高校生と言ったところか涼しい表情を崩さない。



「これが若さかぁ...」

「ガキ扱いすんな。お前も大して変わんねぇだろ」

「22なんて高校生からしたらもうおばさんだよー」



ぱたぱたと手で扇ぐけど届くのは温風。
見上げればむすっとした総悟君が私を睨んだまま。暑さはどうも人の感情を逆撫でするらしい。



「食べる?」



齧りかけのアイスを差し出せば、どうしてか顔を逸らす総悟君。其方に気を取られていると勢いよく横から手を握られて、




「ごちそうさま」




なんてアイスを一口食べるのは神威。




「すぐ食べない方が悪いよね?」




「こわーい」なんて睨みつける総悟君を更に煽る。まったくこのシェアハウスは喧嘩が絶えない。

じりじりと火花を散らす二人に溜め息をつくと、タイミングよく鳴るスマホの着信。

懐かしい声の主は学生時代の親友。




「みんなで海?うん!行く行く!」




やっぱり友達との会話は安心する。もっと話しをしたいけど用事があるのか伝えるのは要件だけ。それでも予定が増えればそれだけで仕事が頑張れるというものだ。

通話を切り、嬉しさからすぐさまカレンダーに予定を入れる。鼻歌交じりに動かす指は、





「海がなんだって?」





冷りと凍る背筋。

恐る恐る横を見れば、ニヒルな笑みを浮かべる銀時さん。

嫌な予想がゆっくりと積もり、ホラー映画の主人公のような悲鳴がシェアハウスに響いた。




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S(プロフ) - めちゃんこ好きです!更新待ってます! (8月11日 14時) (レス) @page37 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2022年11月30日 15時) (レス) id: 1ece860df7 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - 更新待ってました…!すごい嬉しいです!銀さん作家だったんだと驚きでいっぱいです!あと文章の書き方がとてつもなく好きです、ありがとうございます! (2022年11月28日 8時) (レス) id: 1052176700 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ - このお話大好きです…!更新待ってます! (2022年4月4日 18時) (レス) @page31 id: fc9ca49c49 (このIDを非表示/違反報告)
- 何回見ても、ストーリー面白いし好きです!更新されること願ってます!!!! (2022年1月6日 23時) (レス) @page31 id: b23a2b20e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:□白澤□ | 作成日時:2020年12月1日 12時

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