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Ep.2 ページ2

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「 新しく入居してくるヤツがこんなアホだったとはな 」

「 だってあんな隅っこですよ!?こんなに重要なことをあんな隅っこにですよ!? 」

「 ぎゃーぎゃーうるせぇな、わぁったっての 」


いつの間にかスウェットを着た銀髪の男の後ろを力なくついて行く。見返しても消えないシェアハウスの文字に項垂れれば、響くのは面白がった声。

それにしても綺麗な廊下。
掃除の行き通ったフローリングが太陽の光に反射する。



「こんなでけー家にあんな家賃で住めるかよ。どんな事故物件だ」

「 男の人よりお化けの方が安全です 」

「 おー わかってんじゃん 」



ケラケラ笑うその人に面白くないと不貞腐れれば、部屋の前で止まる足。開かれるドアに私の目もゆっくりと開いていく。



「 ここがお前の部屋ね 」



白を基調とした清潔感のある部屋。
大きなベッドが真ん中に置かれ、クローゼットに机にドレッサーまで完備されている。

入り込む風にレースカーテンが靡く姿は非日常を思わせた。




「 すごい... 」

「 薄っぺらい感想な 」


どこまで人を馬鹿にすれば済むのか。
可笑しそうに一通り笑い終えればこちらへと向き直る。




「 俺は坂田銀時。隣の部屋ね 」

「 隣の部屋... 」

「 あからさまに嫌そうな顔すんじゃねぇよ 」





今度は銀時さんが心外そうな顔をするから逆転する立場に吹き出してしまう。



「 夜になったらあいつら帰ってくるから、他のやつに会いたきゃそん時にリビング来い 」

「 まぁ、困ったことがあったら聞いてくれ。アホでもわかるように教えてやっから 」




わざとらしい言い方にムッとすれば、「おー怖い怖い」なんて適当な口調で部屋を出る銀時さん。

やっと一人きりになり、疲れとともにベットに身を投げた。



この部屋に辿り着くまでに何部屋か目にしたと言うことは、どうやら複数の住人とこれから暮らさなければならないらしい。人見知りではないけれど、一人暮らしと意気込んでいたおかげでやるせない気持ちになってしまう。



「 はぁ... 」



考えてもどうしようもないもので。
深呼吸をし腕捲りをすれば、荷解きに取り掛かった。




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S(プロフ) - めちゃんこ好きです!更新待ってます! (8月11日 14時) (レス) @page37 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 更新ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2022年11月30日 15時) (レス) id: 1ece860df7 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - 更新待ってました…!すごい嬉しいです!銀さん作家だったんだと驚きでいっぱいです!あと文章の書き方がとてつもなく好きです、ありがとうございます! (2022年11月28日 8時) (レス) id: 1052176700 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ - このお話大好きです…!更新待ってます! (2022年4月4日 18時) (レス) @page31 id: fc9ca49c49 (このIDを非表示/違反報告)
- 何回見ても、ストーリー面白いし好きです!更新されること願ってます!!!! (2022年1月6日 23時) (レス) @page31 id: b23a2b20e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:□白澤□ | 作成日時:2020年12月1日 12時

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