参. ページ3
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涼やかな風が吹き抜けて
大通りから少し離れたここは、遠くからとんびの声が聞こえる。
屯所の中に招かれた私は、
広い客間の机を挟み、近藤さんの向かいに座る。
「 あれから8年.. Aちゃんももう20歳かぁ . 」
「 大きくなったなぁ .. 」
「 やだ近藤さん、おじいちゃんみたい 」
涙ぐむ近藤さんは、まるで孫を愛でるようで。
そんな姿が嬉しくて。
「 おじいちゃんにしごかれていた貴方が局長を務めてらっしゃるなんて .. 今頃喜んでいますよ 」
「いやいや あのお方には本当にお世話になった 」
懐かしみながら2人して、
廊下の向こうから見える空を眺める
「 それにしても大人っぽくなった 」
「 総悟と山を駆け回っていた子供だったとは思えんな 」
「 みなさんが江戸に向かわれた後 たいへんだったんですよ？ 」
「�爐修鵑覆鵑犬祺任帽圓韻覆ぁ辞瓩辰討�じいちゃんとミツバ姉の最強タッグでスパルタ教育してきたんですから 」
「 手を焼いてた荒くれ者達がいなくなったからって2人して 」
なんてわざとらしく言えば、ガッハッハッと大きな口を開けて笑う近藤さん。
「 しかし大変だっただろう 」
「 江戸にはなにか目的でも？ 」
「 働き手が足りない知り合いの店に奉公しに上京しました 」
「 ..もう武州には私を待っている人もいないので 」
「 武州時代の隊士は君も知っての通り、荒っぽい奴らだがAちゃんを妹のように可愛がっていた 」
「 それは今も変わらない 」
「 君はここを帰る場所だと思ってくれていい。俺達はいつでも待っている 」
寂しさ混じりの小さな呟きも、
近藤さんは見逃さなかった
「 独りじゃない 」と言われているみたいで、少し視界がぼやける
「 おいおい 泣くのは嫁に行くときだけだろ ？ 」
「 それじゃあ私は当分泣けませんね 」
笑いながら涙を拭けば、満足そうな近藤さんの顔
昔と変わらない優しい空気に、自然と頬が緩んだ
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千鶴 - 好みの夢主でした。更新楽しみにしてます！ (2021年1月23日 20時) (
レス) id: 20d4515acd (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - スマホを変えて、垢が変わり､３回目｡いつ読んでも最高です！応援してます！ (2021年1月23日 9時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 前のコメントから一年ちょい｡ログアウトしてしまい大発狂｡漸く見つけました此の作品！！更新頑張って下さい！！！応援してます！！！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
も も(プロフ) - この作品は更新ないですか？楽しみにしてます！！ (2020年8月17日 3時) (レス) id: 32f8d7a304 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - トシがかっこよすぎます！！！めっちや面白いです！！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：□白澤□ | 作成日時：2019年4月3日 1時
