〔 短編集 〕 俺とあの子とあれやこれ 〔 銀魂 〕

髪乾かし〔 土方十四郎 〕ミカン様ﾘｸ ページ9

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オレンジ色の空。





『ふぁー..、疲れたーっ』






お風呂上がりで机に突っ伏す。



夕暮れ時の涼しい風が吹き抜ける。









「なにくつろいでんだよ、俺の部屋だぞおい」



『炎天下の中で、ずっと沖田くんを追いかけてたんですよー？』

『疲れて髪も乾かす気になれないっ..』








土方さんの命令で、サボった沖田くんを１日中追いかけたことを、わざと主張する。








「ったく、しょうがねーな..」






ため息混じりの言葉に続き、


聞こえてきたのはドライヤーの音。







『土方さん？』



「おら、じっとしてろ」







熱風とともに、土方さんの大きな手が


頭の上に乗っかる。







ﾜｼｬﾜｼｬと濡れた髪と土方さんの指が絡まる。







どうやら髪を乾かしてくれているようだ。




なんかこう..頭撫でられてるみたい..









『土方さん..パパみたい』



「だれがパパだ。育てた覚えねーよ、こんな娘」






ノリよく笑って返してくる土方さん。







『いいなぁー、土方さんパパになってくださいよ

土方の名字くださいな』


「嫌に決まってんだろ」







和やかな時。



なんだか眠くなってきた







『えー？なんでですかー』






冗談っぽく笑って聞いてみる。







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「 嫁さんとしてなら、くれてやる」







『えっ？』









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「 土方ゆき..悪くねーな 」









風の音が混じっても




たぶん..聞き間違えじゃない..。









冗談なのか本気なのか。







照れて振り向くことも出来ないけれど









今はただ、








髪が乾くまでに








この赤く染まった頬を









どうにかしなければ。









- 髪乾かし〔 土方十四郎の場合 〕END -

突然のプロポーズ...一番びっくりしてる私です。(((
髪乾かしシリーズ初の相手に乾かしてもらうパターンでした！土方さんならゆきちゃんが来る前にもう髪乾かしてると思うんですよねあの完璧くんめ。←


ミカン様リクエストありがとうございました！

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