11話 ページ12
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「「頼む！！誰にも言わないでくれ！！」」
目の前で私に向かって、必死に両手を合わせてそう言うのは、怪盗と新一。
「「……な？」」
顔を上げるタイミングまで揃っていて。まるで示し合わせたようなそれに、そっくりの次元を超えていると思った。
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「そもそもなんで新一が来てるわけ。」
とアーサーくんもとい、本物の工藤新一を見下ろす。
「しらねぇよ、オレだって今、目覚めたばっかだし。」
彼もまた、ぶっきらぼうにそう言った。
曰く、このスーツケースで出国してきたらしい。この怪盗によって。やっぱり工藤新一にできないことなんて…とも思う。というか、これは不正入国間違いないではないか。
「今はこのスーツケースと……気にくわねぇけど奴の手を借りねぇと日本に帰れねぇんだよ！！」
「なるほどね」
だから相反する2人が仲良くしてるってわけらしい。
「それなら連絡もできないってことね」
「まあそういうことだよ」
「できる状況にあっても、ちゃんと連絡したかどうかは怪しいけど」
「そ、それはちゃんと……」
「ほんと？」
「やるってやるよ！ってそうじゃなくて、今はこっちの方が問題だろ！」
彼は一直線に指さす。その先には生意気な顔をひっさげた怪盗。
「オメー、誘拐までするとはな」
「おっかないねえ。やっぱり通報しとく？」
「待てって、それに名探偵だって来たかったんだろ？結果オーライってな？」
「法を超えるつもりはねえよ」
「時には大胆にいかなきゃ欲しいもんは手に入んねえぜ？」
「やっぱり大胆に通報しちゃうか」
「だからオメーはやめろって！」
「あ！それ私のスマホ！返してよ！」
快斗によってヒョイと没収されたそれは、手の届かない頭上高くに上げられる。
ジャンプして奪還を試みるが、簡単に躱される。
「なあ」
そんな私の服の端を引っ張ったのは随分下の方からで。
「オレ、オメーにも説明してもらわなきゃなんねえんだけど」
新一がやけに真剣な顔をして私を見る。
「なにを？」
「やけに仲良さそうだな？そいつと」
「別に？全く仲良しするつもりはないけど」
「の割には、そいつがオレじゃないって見抜けた」
「それは……」
アイス、という私たちしか知るはずのないことがきっかけで。
そう考えが至って、マズイと理解が追い付いた。
二人を紐づけるやりとりがあまりに、プライベートなこと過ぎるのだ。
「なんでそいつとそこまで知り合ってんのか、聞かねえことには……」
急にその瞳に鋭い眼光が宿ったその時。
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くり - 続きを読みたいです！パスワードを教えていただきたいです！ (4月24日 18時) (
レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - パスワード教えていただきたいです (4月23日 4時) (レス) id: fefd0b677e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白いです！続き気になるのでパスワード教えていただけませんか？ (4月23日 0時) (レス) @page19 id: 544fb55cbc (このIDを非表示/違反報告)
kulomi(プロフ) - 凄くおもしろかったです！続きを読みたいのでパスワード教えていただけませんか？ (4月21日 16時) (レス) id: 99d597c65c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きを読みたいのです！パスワード教えていただいてもいいですか？ (4月20日 18時) (レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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