12話 ページ13
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「へえ、嫉妬か?名探偵くん?」
ニヤリといけ好かない笑みを浮かべ、割り込んできたのは快斗で。
「黙ってろキッド。オレが話してるのはオメーじゃねえんだよ」
「彼女と知り合ってちゃあ、マズイことでもあんの?」
「オメーに余計な事吹き込まれてねぇとも限らねえだろ」
「名探偵はお優しいわけだ」
「相手がコソ泥じゃ話は別なんだよ」
「"怪盗"だぜ」
「じゃあその怪盗に必要ななんかを、あいつは持ってたってわけか」
「さあ?大胆に、そしてどこまでも貪欲にがオレのモットーなんでね」
二人の応酬が広げられるも、快斗はどこまでも、のらりくらりといったところで。
埒が明かないと思ったのか、新一は私に目を向けた。
「で、どうなんだよ」
「別にどうもこうもないけど、ちょっと知ってるだけだもん」
「ちょっと?」
「__何でも言うを聞くっていうやつ、ここで使うね。もうこのこと聞くの禁止!はいおしまい」
「は!?あれはとっくに失敗して……」
「成功報酬って言ってたもんね。シンガポールにくるの成功したじゃん」
ふい、と目をそらす。そうして、言わないという意思を固めれば、大げさなため息が一つ。
「とりあえず今はそういうことで流してやるよ」
と。ひとまずは引き下がってくれたようだ。
「今はそれどころじゃねえみてぇだし」
彼は顔を上げた。視線が交差するのは、依然余裕たっぷりな笑みを浮かべる怪盗の姿。
たしかに、怪盗がわざわざ宿敵を連れてきた理由がさっぱりわからない。
ただの善意なわけないだろうし……。
「ま、そゆこと。てなわけで、これは内密でヨロシク、お嬢さん?」
さらりとキザをまとった彼に私も一つ頷いた。
「これ、貸しね。」
__んっと、かわいくねえなぁ。とかなんとか、小さなボヤキはシンガポールの熱に溶けていった。
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羽沢(プロフ) - 続きが読みたいです!パスワード教えてください🙇♀️ (5月6日 18時) (レス) @page19 id: c6b36eecb2 (このIDを非表示/違反報告)
琉星(プロフ) - 続きが読みたいのでパスワード教えて頂きたいです (4月30日 11時) (レス) @page19 id: 7ae148b3cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - 今読ませていただいてとても素敵な作品だったので続きを読みたいと思ったので是非パスワードを教えていただきたいです! (4月30日 8時) (レス) id: a45d125949 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 続きを読みたいです!パスワードを教えていただきたいです! (4月24日 18時) (レス) id: b0169ec3e3 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - パスワード教えていただきたいです (4月23日 4時) (レス) id: fefd0b677e (このIDを非表示/違反報告)
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