【文スト】無気力の高校生活

理想主義者第九話 ページ10

2人分のパンを買い、教室に着いた。




Aは…相変わらず寝てる。全く…。





『起きろA』


「だが断る」


『…』



俺はAの頭部に目掛け、手帳を叩き付けた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「国木田ってスゲーな」



『！…そうか？』







最近、Aに何かを感じてる。




彼奴の一つ一つの言葉が、俺の心に響く。









何故だろう。









「国木田に会えて良かったよ(モグモグ)」



『！？…？』






…可愛い。







【可愛い】？







心臓がドキドキする。







熱い。






顔が赤く染まっていくのが、自分でも解った。








【Aのお母さん的な存在にはなりたくない。】




それは何故か。









『…それ以上の、もっと特別な、存在になりたい…』






「…？何か云ったか？」





『！!否、何も…』


「？」









俺は、Aが好きなのかも知れない。

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