二十一話 ページ23
鬼が入った竹籠を背負い、あの兄弟達のいる家へ向かう。
家の前には銀髪の少年が立っており、私を見つけると少し驚いた様子で近づいてきた。
実「……あいつは?」
『私が背負っている竹籠の中だ。麻酔薬で眠らせているから、短くても朝までは起きない。それより、弟君達は大丈夫か?』
実「お前がくれた薬で血は止まってる。元々そこまで酷い怪我じゃねぇから大丈夫だ」
『そうか……良かった』
実「………ちゃんと説明しろよ。分かってんだからな、あいつがお袋だってことは」
あー、やっぱりか。これは誤魔化せないな……
『勿論』
上二人以外は眠っているということなので、上二人にだけ私は全てを説明した。
鬼の存在、鬼を狩る鬼殺隊の存在、そして、君達の母親は鬼にされたのだということ……
説明を終えたあと暫くは、やはり二人共直ぐには理解出来ていないようだった。
実「……一つ聞かせろ」
『?何だ』
実「何で鬼を狩る鬼殺隊が、鬼になったお袋を生かしてんだ」
玄「た、確かに……何でなんですか?」
『……この人はまだ人を喰ってない。喰おうとはしたが、結果的に死者が出てないからな。だから、まだ人に戻る権利はある。戻れる確証はないが…あてならあるんだ。勿論私の方でも方法を探すが…』
実,玄「「…………」」
二人は黙った。まぁそうか……私がもう少し早く気付いていれば、母親は鬼にならなかったかもしれない……そんな奴の言う事は、信用ならないだろうな……。
実「………俺も」
『?』
実「俺も鬼殺隊に入る」
玄「『!?』」
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小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時