十八話 ページ20
夜
結局、日が落ちても鬼の気配はしない…
『……おかしい。何で全く気配が無いんだ?』
まさか場所を間違えたとか……柊に限ってそれは無いと思うけど。
『でも、もうすっかり日が落ちて……っ!?』
ダッ
何だ、何だ!?急に鬼の気配が…今まで全く無かったのに…くそっ!よりによって何で遠いんだ……!
『(間に合え、間に合え間に合え……!誰かが殺される前に、頼む……!!)』
─────────────
気配を感じた場所に着くと、そこには女性がいて。
その女性からは、鬼の気配を感じた。
『(あの人か!良かった。血が付いてないということはまだ誰も殺されていない……ぁ、でも……)』
急に鬼の気配がしたということは、この人は多分さっきまで…
『人間だったのか……』
女性を救えなかったことを悔やんでいると、突然鬼が走り出し、一つの家へ向かう。
鬼が近づくと同時に、その家の玄関の近くから人の気配がする。
『っまずい!!』ダッ
扉が開き、中から見えたのは子供で……その中には、昼に会った寿美ちゃんも居た。
鬼の腕が、子供達に届く寸前
一瞬速く、私が前に出ることが出来た。
ザシュッ
『ッ!……くそっ!』
鬼の攻撃を腕で防ぎ、そのまま鬼の腕を掴んで、投げ飛ばす。
鬼がうつ伏せに倒れ、その上に私が乗る。勿論両手は拘束したまま。
『(この鬼の、ほんの少しだけ残っているこの気配……そうかこの鬼、いや、この"人"は……)』
この子達の、母親だったのか……
っそうだ!子供達は…!?
後ろを振り向くと、どうやら無事の様だが……完全に攻撃を防ぐことが出来なかったのか、子供たちの顔や身体に傷が付いてしまっている。
『少年少女、大丈夫か!?すまない、完全に攻撃を防げなかった…君達に傷を付けてしまった……!』
玄「あ、貴女は…昼間の……」
『確か玄弥君、だったか!?この薬を!』
そう言って、私は懐から数本の小瓶を取り出し、玄弥君に向かって投げる。
『傷薬だ!傷が消える訳ではないが、止血する事は出来る!それで手当を頼む!』
玄「は、はい!」
そう言って、玄弥君は寿美ちゃん達を手当してくれている。
良かった、あの子達は助かりそう「ガアァッ!!」
『!?』
しまった、脚の方は拘束していない……モロに攻撃をくらう……!!
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小石(プロフ) - 深月あかざさん» コメントありがとうございます!いや、自分でも中の人ネタは出していいものか悩んだのですが、個人的に聞いていて凄く気になっていたのでw (2020年1月3日 18時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
深月あかざ(プロフ) - 杉田さんのことを出してくるとは...ww流石ですね!!w (2020年1月3日 18時) (レス) id: 1aaf81dffb (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - 皆さんあけましておめでとうございます!これからも亀更新でやっていきますが、暖かく見守っていてください!今年もよろしくお願いします! (2020年1月1日 0時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
小石(プロフ) - みょんみょんさん» そうですそうです!分かる人がいたwあの話凄い面白くて好きなんですよねー! (2019年11月30日 14時) (レス) id: cd112bea33 (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 二十七話のとこって、スタイリッシュチャーハンですよね? (2019年11月30日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小石 | 作成日時:2019年9月21日 19時