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見つけたもの ページ3

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ぶつぶつとAが愚痴っていると机の上の水晶がぼうっと赤紫に光る。







『…またかい?』






それを見たAは舌打ちをすると箒を持って帽子を被り、外へ出た。








あの水晶が光るのは主に森に異変があったとき。




赤紫に光ったということは誰かが森へ侵入したという事だ。








魔女は箒に飛び乗り、勘で侵入された場所を探す。







ふと、眼下に一人の人間が見えた。





Aはふぅ、と息をつけばその人間に向かって急降下していった。







とす、とその人間の前に降りると箒から降りて立ち、箒は横に立てて持つ。






その人間はどうやら子供らしい。






…しかし、なにか気に食わない。







普通魔女が目の前に現れたら驚きの表情一つくらい見せる。






しかし、この子供は表情一つ変えないどころか光のない目でAをじっと見つめるではないか。







やはり魔女である上、人間に怖がられるのは普通でありむしろ面白がってたのだが怖がられないのは初めてだった。







「……」






光のない目で見つめる子供は正直ゾクッとした。






ただ光のない目ならこの数百年、何度も見てきた。






だが、こいつに至ってはただの目じゃない。






心から絶望しているような目。


だけどこの目に見つめられていたら何もかも見透かされそうな程真っ直ぐ、私を見つめている。







「…魔女?」





ふいに、声がした。




きょろ、と軽く見渡すが他に人がいないのでこいつが喋ったのだと察しがついた。






『…あぁ、そうさ。私が魔女さ』







くす、と軽く笑いながら答える。



だがそいつは相変わらず表情を変えずに私を見つめる。



その目はどこか何かを待っているようにも見えた。






『なんだい、それだけかい?つまらないガキだねぇ。もうちょっと怖がるとかしたらどうたまい?』






ふぅ、と息を吐き箒を手放すと箒に魔法をかけて丈夫にし、そこに寄りかかる。






「……いの?」




『は?』





何か呟いたか聞こえない。

もう一度言うように促せば今度ははっきり聞こえた。





「食べないの?」






迷いもなければ恐怖の色もない

純粋に問いかけているのだ。







『なんだい、食べてほしいのかい』





上から見下ろせる程、小さいものはこくんと頷いた。

理由→←退屈



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設定タグ:歌い手 , まふまふ , 白龍   
作品ジャンル:ファンタジー
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年1月12日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - リラさん» ありがとうございます! (2018年2月23日 16時) (レス) id: 21f30520cb (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ猫 - 白龍さん» ではお願いします!!!大神様!!!← (2018年2月18日 22時) (レス) id: e4b19f866b (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - めっちゃ良かったです(*≧∀≦*) (2018年2月18日 21時) (レス) id: 239febe934 (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - アルビノ猫さん» どっちも違いますww天月さんですね、了解です! (2018年2月18日 21時) (レス) id: 836b26a026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白龍 | 作成日時:2018年2月14日 16時

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