「天国」【SSL沖田総司】 死ネタ ページ38
総司side
総司「Aちゃん…」
僕は何度も彼女の名前を呼び強く手を握る
Aちゃんがこうなったのは数か月前
帰り道車が突進してきた
そして今に至る
僕は何度も自分の無力さを嘆いた
僕がそこに居ながら何にも反応できなかった
僕はAちゃんの体を抱きしめて名前を呼ぶことしかできなかった
総司「ごめん、ごめんAちゃん…」
―――――
「あの人また来てるわね…」
「あの患者さん、実際どうなの…？」
「目覚めることはもうないかもって…」
「気の毒に…」
一「………」
――――
一「総司」
総司「…何だ一君か」
僕は泣いてたのを知られたくなくて涙を袖で拭って
何もないように一くんの方を振り向いた
一「あのな、総司…」
嫌な予感がした
いや、嫌な予感しかしなかった
僕は聞きたくなくて一生懸命言葉を探した
総司「なんか、普通に寝てるように見えるよね
一「総司…」
総司「こうやっていたら欠伸しながら「おはよう」って
起きてきそうな気がするんだよね」
一「……」
総司「そうしたら、また…」
一「総司！」
僕は驚いて思わず黙ってしまった
そうすると後ろから一君の震えた声が聞こえてきた
一「Aはもう…」
総司「なに？」
僕がそう聞き返すと一君は一瞬躊躇するとこう言った
一「もう、目を覚まさない…」
総司「嘘だ！！」
僕は一くんの方を向いて叫んだ、そして一くんを見て驚いた
一くんの目から大粒の涙が流れていた
総司「一くん…何で、泣いてるの…？」
一「……すまない」
そっか一くんもAちゃんのこと好きだったっけ
悲しいのは僕だけじゃないってことか…
総司「ははっ…」
一「総司…？」
僕は笑った
涙を流しながら笑った
総司「一くん、もう帰ってくれるかな…？」
一「あぁ…」
一くんは何も言わず帰っていった
静かに眠る彼女を見つめていると僕の頭の中で彼女の声が聞こえた
「ごめんね、総司。今までありがとう」
その瞬間、二人だけの部屋に無機質な機械音が響いた
総司「…こちらこそありがとう」
僕は迷わずもっていたカッターで手首を切った
僕の中の赤が部屋に飛び散った
僕達は寄り添うようになって赤色に染まりながら眠りについた
永遠の眠りに
(一人では逝かせないから…僕たちずっと一緒だよね？)
『僕のせいでごめんね…今まで本当にありがとう
きっとまた来世で会おうね
それまで一緒に”天国”でゆっくりしよう―――』
ラッキーアイテム
革ベルト
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誠斗(プロフ) - アイスココアさん» 遅くなりすみません！ありがとうございます！！頑張って更新いっぱいしていきたいと思います♪ (2014年5月26日 23時) (
レス) id: e13cd0c16f (このIDを非表示/違反報告)
アイスココア(プロフ) - 初めまして♪小説すっごく面白かったです！！これからも頑張ってください^＾ (2014年5月24日 2時) (レス) id: 5e0c312585 (このIDを非表示/違反報告)
誠斗(プロフ) - いつかはわかりませんが・・・今、たまってるリクを頑張って完成させているのでなるべく早くかけるようにしたいと思ってます！ (2013年7月29日 21時) (レス) id: e13cd0c16f (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - 斉藤さんの話楽しみです。いつできますか？ (2013年7月29日 20時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
誠斗(プロフ) - フェイ?ルーンLOVE♪さん» すごいだなんて…ありがとうございます！！(＞＜)これからも宜しくお願いします(*＾v＾*) (2013年7月28日 21時) (レス) id: e13cd0c16f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろく | 作成日時：2012年6月6日 21時
