【第十三章】 ページ14
千鶴と別れた楓花は斎藤の部屋に向かった。
楓花「一くん、居る?」
斎藤「ああ、居るが・・・どうかしたのか?」
部屋の中から返事が返ってきたのを確認すると楓花は中に入っていった。
楓花「あのね、一くんにお願いがあるんだ。」
珍しく頼んできた楓花に斎藤はビックリしていた。
斎藤「なんだ?お願いとは。」
斎藤は訪ねた。
楓花「これをお兄ちゃんに渡して欲しいんだ。」
そう言って斎藤に渡したものは一枚の手紙だった。
斎藤「俺がこの手紙を総司に渡すのか・・・?それならば自分で渡したほうが早いのではないのか?」
なぜ自分が総司に渡さなければいけないのか斎藤はわからなかった。
楓花「この手紙を渡すのは今じゃないんだ・・・。私が・・・死んだあとにお兄ちゃんに渡して欲しいんだ・・・。」
楓花の口からとんでもない言葉が出てきて斎藤は驚いた。
『私が死んだあとに』という言葉に。
斎藤「何を言っている・・・まるでもうあんたが死んでしまうかのような事を・・・。」
斎藤は楓花の言葉を信じれなかった。
楓花「もうね・・・長く生きれないんだって・・・。あと少ししか生きれないらしい・・・。だから一くんにこの件を頼んだんだ。」
事実だと言われて斎藤は目の前が真っ白になった。
斎藤「それは本当なのか?!本当にあと少ししか生きれないのか?」
斎藤はまだ楓花の言葉を信じきれなかった。
誰にでも信じきれない話なのだから無理はなかった。
楓花「本当だよ・・・松本先生にそう言われたから。だからこの手紙を私が死んだあとにお兄ちゃんに渡してね。あと、この事は内緒にしておいて。宜しくね。」
斎藤にお願いすると楓花は部屋から出て行った。
その場にいた斎藤は未だに信じきれない顔をしていた。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりです。ネーム変えました。涙が〜。続き楽しみです。 (2015年7月4日 19時) (レス) id: 1691f9618d (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん - 何回読んでも泣けてきます。続きは読めないのですかー (2013年12月21日 8時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
彩りんご - 泣きそうになりました!私も小説連載しているのですが、こんな感動のお話書いたことがありません・・・。すばらしかったです。そしてふざけていますが、もし良かったら見てください! (2013年10月24日 21時) (レス) id: 6a39768673 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - や〜ん。主人公悲しいです。斉藤さんに手紙を渡して…。この先が早く読みたいですが…少し怖いです。 (2013年10月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - 早速読みましたーこっちも大好きですー (2013年9月1日 14時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろ | 作成日時:2013年9月1日 11時