千年桜の光と罪

第12録 第１のきっかけ ページ14

最近、Aの悪い噂が増えている。

勿論、俺や土方さん達は信じてねェが。

何年アイツと一緒にいると思うんでィ。

それに、最近岩田が妙に近づいてくる。

マジでイラつくんでさァ。

そんなある日、事件がおきた。




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(隊士1)「おい！あいつを止めろ！！！」

(隊士2)「隊長達の所へ行かせるな！！！！」


いやに騒がしい昼。

(総悟)「おい、何騒いで...！？」






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庭にいたのはこの前の雪村の娘。

だが、違うところが幾つか。

まず、手には刀。女が持つもんじゃねェ。

そして...顔は同じなのに、瞳に光がある。

この前の奴は死んだ目をしていた。

なにより、そいつの周りには斬られた何人かの隊士。

取り敢えず、生きてはいるようだが。



(千鶴？)「...沖田...総悟さんですね。

...お命、頂戴いたします！！」

急に向かってきた女。

そいつは女とは思えない速さと剣術。





...ん？








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(総悟)「...お前..."男"かィ？」

(娘？)「！？...さぁ、どうだろうねっ！」

前のアイツは確かに女だった。

...別人？

その時、ふと名を呼ばれた。

(？)「総悟！？」

(総悟)「なっ...A！？

来るんじゃねェ！！！」

Aがこっちへ向かってきていた。

(娘？)「..."A"？






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....っ！？チッ...。」

明らかにAを見て目を見開いた娘？は人間とは思えない跳躍力で逃げた。

アイツは確かにそこらへんのヤツより強いだろう。

だけどアレは本気か？

何故、真選組へ来た？

何故、Aを見て逃げた？


沢山の疑問が俺の中で生まれた。





【踊り疲れ 眠る空】

【やがて朽ちる 桜木の】

【舞い落ちる花弁の 行方辿れば】

【人の運命も 儚き夢幻】

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