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第11章 不穏な空気 ページ13

Aが総悟に弱さを見せた次の日から、隊士の中で噂が流れ始めた。



《Aがヨウに仕事を押し付けて遊び回っている》


元々、隊士達はAの仕事をする姿を見たことがないため、その噂を信じるしかなかった。

ただ、皆も心の中では"Aはサボるが、押し付けるようなことはしない"と考えていたのだが、やはり見たことがない以上...ヨウに味方をするしかなかった。

(総悟)「おいA、お前岩田に仕事押し付けてるってホントかィ?」

総悟はニヤッと何かを企むイタズラっ子のような表情でAへと話しかける。

綱道と話したことをまったく覚えていなかったAは、また忘れているのかと思い考える素振りを見せる。

(A)「...押し付けた事はないと思う。

私がサボってる仕事をヨウさんがやってるならわかんないけど...押し付けてはないよ。」

珍しく真面目な顔をしているAに、さっきとは違う優しい笑みを総悟は浮かべ、Aの頭をポンポンッと撫でる。

(総悟)「知ってる。」

そう言って歩いていく。

Aは固まったまま総悟が歩く背中を見ていた。

そして総悟が見えなくなった途端、ペタンと座りこみ真っ赤な顔で呟いた。

(A)「...もう...優しくしないでよ...。

期待...しちゃうじゃん....。」

まだ誰も気づいていない、Aのキモチ。

このキモチはAにしかわからない。

そんな様子を見ている者が1人。

そして離れた場所に2人。

(?1)「なんであの子が....!」

不意にAがその人物達の方を向く。

その表情は既に無表情で。

(?2)「...今の僅かな気に反応するとは...別人とはいえ、素晴らしい。」

(?3)「...父様、感ずかれます。」

Aは何も無かったように歩いていく。





この時から、何かが動き出した。



【一瞬で奪われる】

【誰を責めても戻りはしないのに】

【連鎖は終わらずに】

【それどころか増してく】

第12録 第1のきっかけ→←第10章 初めての表情と約束



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美羽姫(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(/ _ ; )そう言ってもらえて、幸せです!!! (2015年4月23日 21時) (レス) id: 8b3a69b151 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 頑張ってください!これを読むのはすごい楽しいです! (2015年4月22日 22時) (レス) id: 34d44317de (このIDを非表示/違反報告)
美羽姫(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます!!更新不定期ですが、頑張っていきます!! (2015年4月22日 0時) (レス) id: ed5fbc4834 (このIDを非表示/違反報告)
美羽姫(プロフ) - バリーさん» はい!その歌詞も入ってます!!いろいろ歌詞混じってるので、よかったら調べてみてくださいw 私の好きな曲ばかりですがwww (2015年4月22日 0時) (レス) id: ed5fbc4834 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 作中の決戦の刻良かったです!更新楽しみにまってます! (2015年4月20日 0時) (レス) id: 34d44317de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美羽姫 | 作成日時:2015年2月22日 21時

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