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｢あぁ…熱い…まるであの時みたいだ…｣
炎の中、縄で縛られた燭台切光忠は微笑した。
｢僕はまた、焼けてしまうのか…これじゃあもう格好つかないや…｣
諦めかけた時、声がした。
｢あんたが光忠さん…？｣
｢君は…誰…？｣
目の前に、突然1人の少女が現れた。
そして、自分を縛る縄を、脇差を使いながら器用に解いていく。
｢光忠さん、大分弱ってるな…仕方ない、私がおんぶする。｣
｢でも、君が潰れてしまうよ…｣
｢いいから、今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ！私力には自信あるから、安心してくれ｣
自分の着ている濡れた羽織を彼に被せた後、彼を背負って出口まで全力疾走した。
｢光忠さん、頼むから生きてて…｣
途中、煙立つ場所があり、神室はむせてしまった。
それでも足を止めずに走り続けた。
最後まで護ると決めたからである。
｢出口だぁぁぁ！｣
神室は出口から出る頃には、火はおさまっていた。
ただ、煙はまだ少し残っている。
｢光忠！｣
大倶利伽羅は駆け寄り、光忠の上半身を支えた。
｢伽羅ちゃん…？｣
｢光忠…｣
伸ばされた手を握る大倶利伽羅は、泣いていた。
｢神室、大丈夫か？｣
潰されたカエル状態の神室を起こしたのは薬研だった。
｢ありがとさん｣
起こされた神室は、少年のように笑った。
｢大倶利伽羅さん！札を抹消しました！光忠さんを急いで私の部屋に運んでください！｣
Aが駆け寄って来た。
大倶利伽羅は光忠を背負って審神者部屋に向かった。
その後を、薬研と神室が追う。
だが彼らはAたちよりも後に審神者部屋に入ることになる。
｢神室、伏せろ。｣
｢あぁ。｣
弓矢が飛んできたかと思えば、今度は槍が降ってくる。
2人は上手くかわした。
｢いつから見ていた…？
三日月の旦那｣
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小枝(プロフ) - あーさん» ご愛読ありがとうございます^^* (2019年5月12日 15時) (
レス) id: 8af81dc1b3 (このIDを非表示/違反報告)
あー(プロフ) - とても面白いです^^*。更新待ってます！頑張ってください！！ (2018年6月6日 11時) (レス) id: 9daba1a21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小枝 | 作成日時：2017年8月4日 1時
