今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:1,399 hit
小｜中｜大
見たモノ ページ8
朝から不思議な予感がした。
だから朝早く起きてトンネルの方へ向かっていた。
私がこの世界に来たところ。
ハク様と出会ったところ。
「ハク！」
そう、ハク様を呼ぶ女の子の声がした。
ハク様も、
「千尋！」
って。
あぁ、見たくないものを見てしまったな。そう思った。
お互いが感動の再会をして抱き合うんだろうなって思ってた。
そんなの見たくない。
滅多に見せないハク様の笑顔をその女の子が見ていると思うと胸がズキズキするの。
でも、現実は違った。
「A！」
大好きなハク様が私の名を呼んでくれた。
それだけで顔が赤くなった。
「ど、どうしたのですか？」
と、俯きがちに言った。
そりゃ、まともに顔なんて見れやしない。
それに、あの女の子の顔、見たくなかったの。
私の方がブスなのに。自分よりも可愛い子を見ると
あぁ。ハク様のタイプってこんな子なんだなって思っちゃうの。
黒い感情が出て。自分が醜く感じてしまう。
神様。
どうしたら、こんな醜い感情がなくせますか？
終わり←動いた歯車
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハク | 作成日時：2015年11月10日 19時
