7※微 ページ34
薮side
「っね、ゃぶ、このかっこ……ゃだぁ……っ。」
「ん？なんで？俺は伊野尾の顔がよく見えて好きだけど。」
俺の首元でぐすぐすと鼻を鳴らして、
嫌だとしきりに駄々を捏ねる伊野尾。
まぁ原因は後処理をする際の体勢の事。
彼はいつも自分で処理をしている時も後ろ向きだから
俺にもその姿勢が良いと訴えてきたんだけれど、
生憎俺は伊野尾の顔がよく見える体勢が良いからと
抵抗出来ない彼の体を持ち上げて半ば強引に座らせ、
結局、伊野尾は俺の足の間で小さく縮こまっている。
しかし嫌がってる割には、後ろから彼を抱き締める様に
座っている俺の胸へと身体を擦り寄せてくるものだから、
間違いなくお互いの顔が見えない状態で事に及ぶよりは
まだ伊野尾も安心材料を得られているのだと思う。
「やぶ、」
「どした？」
「……ちゅ、して。」
突然、まだ若干鼻を啜りながらも、
俺を振り返ってキスの催促だなんて。
いつもだったら絶対口にしない言葉を使い、
恥じらいながらも一生懸命にせがんでくる伊野尾。
「……だめ？」
驚きはしたが、滅多にお目にかかれない可愛いおねだり。
それを断る理由なんてどこにも無いからと、
躊躇わず濡れた様な朱色の唇にキスを落とした。
「……伊野尾……もう、いいか……？」
________________________________
「……っ、ん、ん________！」
「大丈夫だから、ちょっと力抜いてみ。」
伊野尾の温かい胎内に指を差し込み、
なるべく優しく掻き出す様に動かすと
俺が何回も放った欲がどろりと溢れ出てくる。
その感覚が恥ずかしいのか、気持ち悪いのか
俺が差し入れている腕を、無意識に太腿で強く挟んで
なんとも不安そうな表情で唇を噛み締める伊野尾を
少しでも安心させられる様にと、頬に何度も口付けた。
彼はいつもこんな作業を、俺がベッドで寛いでいる中
風呂場で一人こなしていたのだと思うと、
今まで手伝うことすら考えなかった自分への
深い後悔で胸と頭の中が満たされてしまう。
「っ、」
「……伊野尾？」
ふと、伊野尾が俺の腕を強く引っ張ってくるのに気付き
一度手を止めて様子を伺おうと、顔を覗き込んだ。
するとやけに紅潮し、蕩けた顔で俺を見やった伊野尾は
しなやかな肢体を酷く捩らせて俺の胸にへたり込む。
「ゃぶ、ぁんっ……ん、ん……これ、へん……っ、」
．
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ひまちぃ(プロフ) - うさこさん» うさこさんありがとうございます！！コメントすごく嬉しいです😆次回作も力を入れて頑張りたいと思います！！ (2022年7月13日 19時) (
レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - こんばんわ。やっと仲直り😊いのちゃんの気持ちを思うと泣けてきちゃってずっと気になっていたのでハッピーエンドになって嬉しいです🙂次の作品も楽しみにしています。 (2022年7月13日 1時) (レス) @page49 id: f4957992c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - Rinさん» ありがとうございます！！コメント本当に嬉しいです！！最近は更新頻度も落ちてきてご迷惑をおかけしていることは承知ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2022年7月8日 21時) (レス) @page45 id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - このシリーズすっごくすっごく好きです！！この後の展開が気になって仕方ない書き方をされるのでワクワクが止まりません！早く続きが読みたいです！待ってます！！ (2022年6月30日 19時) (レス) @page44 id: b5ace0fd89 (このIDを非表示/違反報告)
ひまちぃ(プロフ) - ぬんさん» コメントありがとうございます！！すっごく嬉しい感想で、静かに喜びを噛み締めてます……！！これからもどうかご愛読ください！！ (2022年6月19日 19時) (レス) id: aaba219193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまちぃ | 作成日時：2022年3月9日 12時
