ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

人生ゲーム ページ37

ボドゲ部の扉を開けると寮長とイデア寮長が待っていた

「お待ちしていましたよラドルさん！ささ、どうぞコチラへ！僕の隣が空いてますよ！」

「ラドル氏いらっしゃーい」

「お、おじゃまします！」

僕は寮長のお言葉に甘えて隣に座ると盤面を見た
どうやら人生ゲームのようだ

「丁度今広げたところなんです。ラドルさんルールはご存知ですか？」

「はい。確かすごろくの進化バージョンみたいなやつでコマに合わせて金を稼いで最後は一番資産の多かった人の勝ち……ですよね。」

「そのとーりー。ま、ゲームなんで気楽に行きましょうや。」

「はい！」

そうして僕らの人生ゲームが始まったのだが……

「あぁ！？また借金か……なぜこのマスに止まる！」

「フヒヒッ！アズール氏狙ったマスに止まる術を手に入れてしまったので拙者なりに大改造した人生ゲームの出来はいかがでしょ〜？どのマスに止まってもランダムでどうなるか決まるからまじでどのマスに止まるかわからない特別仕様www！おぉっと、拙者大富豪でーすww」

「くっそぉ〜！次のマスでは必ずや！」

「はぁ〜い残念。拙者は一足先にゴールさせていただきますわぁwww」

「くぅ……！」

二人はいがみ合いながらもゲームを楽しんでいた
イデア寮長の作ったこのゲームはなかなかに面白く、魔法で勝手にコマが動く仕様には脱帽モノというものだ
……が、かく言う僕は

「……ラドルさん、最近なにか悪いことでもしました？」

「ほっといてください！」

悪いマスばかりに止まって一向に儲からないどころか借金まみれだ
しかも最初は幸先良かったのに途中で全部かっさらわれてくスタイル
僕ホントに何かしたかな？

「ラドル氏wwwどんまいですぞwww」

「ま、まだまだ！」

が、最終的に……

『ビリ：ラドル』

「ぐぅ……」

結局最下位になってしまった

「ふひひっ！さすが拙者の作った人生ゲームw。」

「ラドルさん……ドンマイです。」

寮長に憐れみの目で見られた
やめて、なんか惨め

「ラドルさんにも苦手なことはあるんですねぇ。」

「当たり前ですよ！寮長は無敵ですが僕なんて全然ですよ！」

僕が言うと二人はクスクス笑っていた
なんだか馬鹿にされてるみたいだけど不思議と嫌ではなかった
むしろ嬉しいようなそんな気持ちになったのだ
こんな風に誰かと一緒に過ごすことが今まで無かったからかな
勿論ジャックとは一緒によく遊んだけれどこういうのはなかった
大体特訓とかに時間当ててたし
きっとこれが平凡な人の幸せというものなんだなぁ……

「えへへ……」

僕も釣られて笑ってしまった

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