ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

どちらにせよ（ランドールside） ページ30

目が覚めると寮長クラスの奴らに囲まれていた
最初は散々鏡の欠片を奪い取ってやったゴースト達が反逆の為に彼らを乗っ取っているのではとも思ったがどうやら違うらしい
どう見ても全員正気だ
くっそ、厄介なことになったな……
もう素はさらけ出してしまっている
一週間前のように怖がらせで人格変わりましたということが通用するような空気でもない
恐らくは俺の方がゴーストに乗っ取られていると思われていることだろう
さーてどう切り抜けるこの状況……！
ジャックのやつにめっちゃ見られてるし！
やばい、やばいぞ……
頭を回せランドール、でなきゃボゴボコにされてまたラドルからの信用失っちまう！
そしたら俺の野望も水の泡だー！

「さぁゴースト、選択の時だ。大人しく出ていくか、力づくで追い出されるか……」

「待て待て待て！俺はそんな悪いゴーストじゃねぇよ！お前らに危害を加えるつもりもない！」

「戯言を……お前がゴースト達から鏡の欠片を強奪していることはもうわかっているんだよ。そんな言葉が、信じられるとお思いかい？」

「う……」

くっそこんなことならほっといて寝とくんだった……！
だがあんな人数相手に勝てるわけが……！
後退りし、扉に手をかけたその時だ

「お？え？ちょ、おっおわぁぁぁ！？」

先程まで断固として開かなかった扉が厳かに開いた
おかげで俺は頭をぶつけてひっくり返った

「ってててんだよ開くじゃねーか！俺のさっきまでの労力を返せー！」

八つ当たり気味にそう叫ぶと向こうから人影が現れた

「あ？ありゃあ……」

現れたのはリリア先輩、そしてドラコニア先輩……
普段の彼らからはありえないような偉そうな態度に同寮生のセベクとシルバー先輩も動揺していた
話によれば至極のハロウィンパーティーをしたいらしい
嫌ならばゴーストに乗っ取られた生徒達をぶっ倒せのとの事だった

「……普通の学校生活ってこんなに騒動が多いものだったか……？」

ここ最近は事件ばかりです本当に嫌になる
エレメンタリー、ミドルときていじめ騒動こそあったがここまで度が過ぎてるのは初めてだ
前世でもユニバ時代は色々あったがそれでもこんなのなかった
呪われてんじゃないだろうなこの体……
いや、そもそも今年がおかしいんだ
なんだかんだあって取り憑かれてたらしいチームは生徒を、助けに乗り込んできたチームはドラコニア先輩とリリア先輩を引き離し、それぞれ攻撃することになった

「さて……俺はどう立ち回るべきか……」

俺は思案を巡らせた
どちらについても消耗してしまう
ラドルのやつになんて言うかなぁ……

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