ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

俺の舞台（ランドールside） ページ31

そう考え込んでいた時だ

「おい門番！」

「あん？」

一人のゴーストが俺に話しかけてきた

「門番って俺のことか？」

「貴様以外に誰がいよう。主様に頼まれてあの場にいて、我々の集めた鏡の欠片を回収してくれていたのであろう？まぁ我も少し？ほんのちょっぴり？ビビってしまったが大目に見よう！とにかく協力してあの暴れん坊達を止めるのだ！」

「……はぁ。」

何やらとんでもない勘違いをされているらしい
あれは自発的にやったのであってそういうあれじゃなかったんだが……

「やだね。」

「は？」

俺は即答した
これ以上の面倒事はごめんだ
何よりこの状況……終わったら寝れる時間確保できるかこれ？
ハロウィンパーティーの片付けだってあるのに……
何より今俺は擬人化薬を持っていない
もし騒動が収まって万が一怪しまれるようなことがあればあいつは自分諸共死にかねん！
あいつはやる、絶対やる、そういうやつだ
それだけは……それだけはなんとしてでもさけねぇと……！

「何を言ってるんだこの状況で！あ、さては怠けるタイプのゴーストだな！この体たらくめ……」

「あん？聞き捨てならねぇなぁおい。」

「へ？」

ゴーストの言葉に俺の堪忍袋はとうとうキレた
色々考えてたが怒りが勝ってもうどうしょうもない
もういい、後でエナドリ飲んで誤魔化そう
俺を侮辱する奴は誰であれ許さねぇ……！

「誰が怠けるだ？俺ほど勤勉で努力家の男はそうそういねぇぞ？えぇ？それを怠ける……怠けるだぁ……？」

「ひぇ！？」

「とんだ侮辱を言ってくれたなぁもう許さねぇ！死んで時間がたったやつってのは価値観まで死んじまうらしい。わかったよ、お望み通りまたひと暴れしてやる。だが対象は……お前ら貴族系ゴーストオンリーだがなぁ！」

「ぎゃあぁぁぁ！？」

俺は風を起こして天井までゴーストをふっとばした
ゴーストは服が引っかかり降りられなくなってしまった

「うわーん降ろしてくれー!母君〜！」

「ハッハー！ザマァ見やがれクソゴーストが！」

なんとも爽快
やはり動くなら幽体より生身に限る
あいつの中で得られるものは勉強くらいでなんの達成感もない
筋トレしても疲れやしないし
この達成感、痛み、疲れ、爽快感
ああ早く俺のものにしてしまいたいのに……

「ま、今はこうしてストレス発散させてもらうとするかな！」

俺はわらわらと群がるゴースト集団の中に突っ走る
轟音、悲鳴、バタバタと気絶していく乗っ取られた生徒達
やっぱ俺の舞台は悲鳴に溢れたものじゃねぇとなぁ？
懐かしい感覚に俺は口角を歪ませた

『彼』（デュースside）→←どちらにせよ（ランドールside）

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