ランドールの魂を宿した僕は転生者6（twst男 not監督生）

大食い（ラドル&ラギーside） ページ22

そしてその日の夜は生徒全員で無事にパーティーのご馳走にありつくことができた
皆疲れたのか和気藹々と食事を楽しんでいる

「こ、これ、全部食べ放題なんですか！？」

「えぇ。特に今回は疲れたでしょうし、どうぞ好きなだけ召し上がりなさい。」

「うわぁありがたい！」

寮長に促され僕はフォークとスプーン片手に料理の山へと駆け出した
わぁどれもおいしそう……！

(おっと、食べ方汚いから姿消さないと。)

僕は姿を消しつつ料理を片っ端から平らげた
どうしよう、どれも美味しすぎて手が止まらないや

『おいこら。あんま食いすぎると怪しまれるぞ。』

「大丈夫！ゴーストとか出るみたいだしすぐなくなっちゃったらゴーストのせいにしよう！そんだけ疲れた我慢したくない。」

『あ、駄目だこいつ重症だ。』

ランドールに呆れられながらも僕は食べ進めていった
と、その時だ

「いい食いっぷりですねラドルさん。」

「あ、副寮長！」

ふとみると隣に副寮長がいた
副寮長の手には大皿に山盛りの料理が盛られていた
僕は見えるように姿を表した

「楽しんでいただけているようで何よりです。」

「はい！お陰様で！よく僕だってわかりましたね？」

「えぇ。食べ物が消えていくのでよく分かりました。

「あはは……」

「ところで……どうでしょう？これからスパゲッティーの大食い対決があるのですが……」

「出ます！」

「ふふ、そう言うと思いました。ではこちらへ。」

「わかりました！」

こうして僕は山盛りに盛られたスパゲッティーの置いてある席に座った

「お！ラドル君も参加するんすか？」

「ラギー先輩！ふふ、まぁ見ててください。」

ラギー先輩を横目に僕はフォークを握りしめた

ーーーーー

「「……わぁ。」」

俺達は言葉もなく口を開けて呆然としていた
あのレオナさんまでもがどこぞの宇宙猫顔を晒し、消えていくスパゲッティーを眺める
ちなみにこれで指定された大盛りスパゲッティーのおかわり3皿目だ

「ど、どういう腹の構造してやがんだあのトカゲ……」

レオナさんが絞り出した一声はそれだった
俺もそう思った
ジェイド君もかなりやばい食欲だったがそれでも一皿で終わっていた
それを3皿である

「……そういえば学食一週間分……賭けてましたよね？」

マジカメモンスターを一人残らず駆逐できた暁には一週間分飯をおごる約束をしていた
そしてあの食欲
チラと見ると珍しくレオナさんは財布を見つめて言った

「……まぁ、イケる。」

予定外だがとでも言いそうな顔に俺はため息をついた
しばらくおこぼれは期待できそうにないっすねぇ……トホホ

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