物申す ページ9
「ハハッ、悔しそうで何よりだ。……残念だったなぁ？あのオクタヴィネルを飛べるまで育て上げたと聞いたが所詮は一年棒でこのザマだ。もう少し力つけてから歯向かうべきだったな。ほら、こんな奴怖くねぇだろラギー。」
「し、シシシッ！そ、そうっすね……そうっすよね……？」
「ぁん？どした？」
「許さない。」
自分でも出した事の無いようなドスの効いた声が出た
僕は捻って多分骨も少しずれてしまった手を無理矢理戻した
何でだろう、馴れてる気がする
前にもこうして関節外れた事なんてあったっけ
まぁいいや
今はそれよりもこの人達に物申したい
「何がスカウトだ、何が王だ……くだらない。どんだけ技術があっても、どんだけ有能でも、信頼と真面目さにかけるんじゃどこの企業も取ったりしない！他人を蹴落とす協調性の無い奴等なんて最もだ！何故それがわからない！」
「なっ、うるせぇ！お前に俺達の何がわかるってんだ！」
「わかる訳ないだろうがこの能無しの怠惰で間抜けな王様気取りの体たらくが！」
「「！？」」
腹の底から湧き出す感情
それをぶちまけるかの如く僕の口は止まらない
「いや、この際そんな綺麗事はどうだっていい！僕は……僕はたった一人の親友を侮辱された事が何より許せない！彼は……ジャックは……！誰よりも真面目で真摯で真っ直ぐな男だ！そんな彼が夢見てた場所を汚されて……例えそれが虚栄であったとしても憧れも何もぶち壊されて……！もう我慢ならない！ドラコニア先輩以外だってそうだ。この日の為に頑張ってきたのはあんたらだけじゃない！それなのにも関わらず、一番になれないだなんだと駄々をこねて……レオナ寮長以外のあんたらもだ！こんな偽りの裸の王様についてって繁栄が本当にあると思うのか？目の前の欲ばかりみやがって……その後バレたらどうする？それこそ信用が失墜してどこの企業にも取ってもらえなくなる！そんな、どこまでもつきまとう十字架を背負ってでもやることだったのか！答えろ！」
「っ……！それは……」
「確かに……」
「れ、レオナ寮長！ほ、本当に足はつかないんですよね！？」
「そうですよね！？」
「っ……お前ら！こんな奴の戯言に耳を貸すんじゃねぇ！」
「僕はお前を許さない。例え未開の僻地に飛ばされようともお前に一矢報いるまで骨と肉が駄目になってもその喉元に噛み付いてやる！」
「ハッ……いい度胸だ。だが喧嘩を売る相手を間違えちゃいねぇか？……正当防衛だ、散々苔にしてくれた礼に可愛がってやれ！」
その一声と共にサバナクロー生が襲いかかってくる
僕は魔法石を握りしめた
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あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
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