悔しい ページ8
そして
【うわぁぁぁぁぁぁ！】
「ドラコニア先輩！」
ディアソムニア寮の選手達は皆観客の波になすすべなく飲み込まれてしまった
そんな……
ジャックやエース達は？
まさか、既に手にかけられて……！？
「っハッハッハ！傑作だなその顔！残念だったなぁ食い止められなくて。」
「何て事を！何の関係も無い観客の人達まで利用して……！そこまでして勝ちたいんですか！？確かにドラコニア先輩は強い。でもそれは周知の事実でしょう！？」
僕は柄にもなくキレていた
ズルが許せないのもあったし、多分こんなズルをする人がジャックの憧れていた先輩だったのが許せないんだろう
頭の中で嬉しそうにキラキラとレオナ寮長の事を話していたジャックの事が思い起こされる
彼の憧れをぐちゃぐちゃに貶され潰され捨てられた気がして僕は怒りに狂いそうだった
「だからなんだってんだ。いいか？結果だ。観衆は結果だけを見る。その結果が散々なら観衆は興味をなくす。そうなっちゃサバナクローの奴らはどうなる？ここにいる奴等はマジフト大会で大企業からのスカウトに賭けてる奴らだっている。それなのに初戦敗退じゃ第一印象に傷がつく。妖精王様のお遊びでチャンスを潰される俺達の側にもなってみろ！」
「そんな……そんなのって無い……」
ここまで自分勝手な人だったなんて……
その時丁度ラギー先輩が戻ってきた
「はぁっ……はぁっ……レオナさんやりましたよ！中継見てたっすか！？」
「あぁ、上出来だラギー。あばよマレウス、今年の王の座は俺が貰う。」
「シシシッ！王様バンザイ！……ってレオナさん！彼もしかして……！」
「あん？コソコソとしてたからとっ捕まえたのさ。さぁてとラギー、疲れてる所悪いが最後に頼む。こいつにちょいと『うっかり』させてやれ。」
「う……ま、まぁ今なら大丈夫……かな？誰も見てないし……了解！
「っ"あ"ぁぁぁ！？」
自分で自分の腕を地面に叩きつけられ僕は痛みに悲鳴をあげた
痛い、痛い……
腕は勿論痛い
でもそれよりも……
心が、痛い
悔しい
悔しくて堪らない
『辛いよなぁ？苦しいよなぁ？俺が手伝ってやるよ。大丈夫だ。お前がぐっすりおねんねしてる間にぜぇんぶ俺様が片付けてやる。お前は安心して見ているだけでいいんだ。な？』
ランドールが甘言で誘ってくる
……でも
「駄目。」
『ぁん？』
「身体は渡さない。」
『おいおいこの状況で何言って……』
「この怒りも、悔しさも……全部全部僕のモノだから……！」
『！』
僕はギリッと地面を掴みレオナ寮長を睨みつけた
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あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
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