頑張るぞ！ ページ46
「い、いいんですか！？ラウンジ凄く混むんじゃ……」
「えぇ。しかしいつまでも繁盛の時にラドルさんを頼っていては成長しませんからね。ここは一つ新人達に苦労を知っていただこうかと。」
「な、なるほど……？」
流石寮長
いつでも寮生の事を考えてる……よね？
「まぁ他の寮生より休憩が増えるって位にしかなりません。我々オクタヴィネルはラウンジの他、スタンプラリーでの展示やお客様の誘導などもおります。ラドルさんにはそこに回っていただきたい。」
「あぁそういう……！って、最初からそこにつけるのが目的だったのでは？」
「バレましたか。まぁいいでしょう？カップケーキで宣伝効果、貴方のユニーク魔法は子供の皆さんに喜ばれるトリックにもなる。『オクタヴィネルが一番良かった！』と称賛される為にもとことん利用……コホン。お手伝いして貰わなくては。」
『今利用って言いかけたよな？』
「シッ！」
僕は呆れるランドールにそう言う
聞こえちゃいないだろうけど万が一バレでもしたらどんな契約をふっかけられるかわからない
「ともかくです。ハロウィーンが終わった暁にはご褒美もご用意しましょう。」
「ご褒美ですか？」
首を傾げる僕に寮長は不敵に笑って言った
「えぇ。全面協力してくださるなら食堂全メニューのタダ券を一ヶ月分差し上げましょう。」
「一ヶ月！？」
ゴハンガ、タダ
「やらせて頂きます。」
『お前そんなチョロい男だったの……』
「この体の燃費の悪さを舐めない方がいいよランドール……一食抜いたら倒れそうになるよ。」
『マジカヨ……』
ランドールもドン引く中僕は了承した
背に腹は代えられない
一ヶ月ご飯タダなんて話取らない訳にはいかない
喜んでやらせて頂こう
「その言葉を待ってました！NRCのハロウィーンはかなり賑わいます。その分人も沢山……忙しさも普段の倍以上となります。是非頑張ってください！あぁ、カップケーキのデザインはラドルさんに完全にお任せ致します。ラドルさんなら大丈夫でしょうから。」
「はい！」
「では期待していますよ。」
そう言うと寮長はご機嫌に帰っていった
よーし頑張るぞ！
「そうと決まればまずは試作とデザインを考えなきゃ！」
『お、それなら俺に考えがあるぜ？』
「ホント！？……あ、でもツケ帳。」
『こんな時位サービスするよ。助言だけで乗っ取ったりはしねぇしさ。ほらペン持て。レシピから何から何までタコ野郎が目ン玉ひん剥いて引っ繰り返る策考えるぞ。』
「わかったわかった！」
こうして僕等はカップケーキ制作に没頭したのだった
お値段以上、期待以上、サービス残業バッチコイ→←ろくな思い出がない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
