レックス（ジャック＆ラドルside） ページ34
「まぁそう咆えるでない。安心せい、まだ間に合う。本来の人格でなかろうとも生きる希望が強い物が体を制す。全てはあやつ次第じゃが、未来は今なら変えられよう。ラドルに生き永らえて欲しいのはワシとて同じ。抗え若者よ。貴様に妖精の祝福があらん事を……てな訳で言うべき事は全部言ったからワシは帰るぞ。頑張れ！」
そう言ってリリア先輩は行ってしまった
「……言われなくとも抗ってやるさ。」
俺はラドルを背中におぶり直し、オクタヴィネルへ急いだ
ラドル、俺が絶対に我を忘れさせない
あんな奴にお前を奪われてたまるか！
お前はお前だ
それ以外あり得ない
例えお前が自我を失ったとしてもその時は必ず俺が連れ戻してやる
だから頼む
どうか笑っていてくれ
それが俺の唯一の願いだ
ーーーーー
「ん……あれ？僕……」
目が覚めると自室で寝ていた
「う"、筋肉痛が酷いなぁ……」
痛む体に呻きながら僕は机に向かった
机にはジャックからの置き手紙があり、『ちゃんと休めよ。』と記されていた
「ジャック……フフ、本当いつもお母さんみたいなんだから。」
そう笑っていると後ろで気配がした
『おい。』
「うわぁ！？」
突然呼びかけられ僕はビビった
「急に話しかけてこないでよランドール、びっくりするじゃん。」
『俺がいつ話しかけようが俺の勝手だろ？それより聞きたいことあんだよ答えろ。』
「横暴の極み……何？」
相変わらずのランドールにため息を付きつつ聞いた
しかし彼の声は震えていた
『何で、アイツがいるんだよ……』
「え？」
『なぁ、何でレックスがここにいるんだ……？だってあいつは前世で俺が置いてきた筈だ。なのに何で……』
「ちょっとまってよ！レックスって誰？何をそんなに怖がって……」
『レックスは俺の甥っ子だ！』
「……へ？」
初めて知る情報に僕は呆気にとられた
ランドールに甥っ子？
そんな情報聞いた事無い
てか本編中そんな描写微塵もなかったのに……
あ、でも確かディズニーは番外編とかそういうのも沢山作ってた筈だ
海外にしかないディズニーの漫画作品や画集もあるみたいだしそこ情報かな
なんにせよ動揺を隠せないでいるランドールに僕が動揺を隠せなかった
「ちょっとまってよ、昨日来たのは僕の甥っ子のレクサスだ。君の甥っ子じゃない。」
『でもソックリだったんだ！それに、微かだがあいつの影を感じた。』
「影？」
『薄っすらとレクサスに重なるようにあいつの影が見えたんだ。雰囲気も性格もあいつそっくりで……あぁくそっ！とっくの昔に割り切った筈だってのに！』
ランドールは苦しそうに暴れた
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あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
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