王者の咆哮 ページ13
「ぐぇぇぇっ……！」
「「うわぁぁぁ！」」
寮生達が一気に干上がっていく
苦しそうに地面を這い、乾きに苦しむ
「何だ！？鼻が乾く！目が痛ぇ！」
「レオナ先輩が触れた物が全て砂に変わっていく！？」
「全員レオナ寮長から離れろ！脱水症状処か生命に関わる！水魔法若しくは手持ちの水分で補給するか呼吸を浅くして！」
僕はあらん限りの声で指示を出した
まずい……この魔法は本当にやばい！
「これが俺のユニーク魔法、
「れ、オナさ、くる、し……！」
「ラギーの腕にひび割れが！」
「まさか人間も干上がらせるってのかよ！」
見るとラギー先輩の腕には確かにひび割れができていた
まずい、直接触れられているせいで他より体の水分がドンドン抜かれているんだ！
「レオナ！それ以上はやめるんだ！
しかし先程まで無双していたリドル寮長の魔法はいとも容易く弾かれてしまった
「ふなっ！リドルの首輪が弾かれたっ！？」
「防衛魔法か……！」
「秀才だがなんだか知らねぇが、年上を舐めるなよ？生憎、俺は防衛魔法の成績がいいんだ。」
「くっ……！」
魔法は通用しない
くそ、どうすれば！
レオナ寮長は高笑いを上げながらラギー先輩の首を絞めた
「はは！どうだラギー苦しいかよ！口の中まで乾いちまってお得意のおべっかも使えねぇか！？」
「ぐぁ……うぐ……」
「！」
そこで何かが切れてしまった
何だろうこの感じ
今までにない感覚だ
頭に浮かぶ青と紫
いけ好かない奴の顔
産まれ持った才能をひけらかし
努力もせずのうのうと生き
自分より下の奴を見下してバカにして
挙げ句ズルして退学にされた癖にどこまでもどこまでも『俺』をコケにしたアイツ
アイツが、アイツが
アイツさえいなければ『俺』は！
「ラドル？」
「その汚い手をどけろクソ野郎がぁ！」
「なっ……！？」
僕は気づけばレオナ寮長の首に噛み付いていた
「ぎっ！？」
「クソ野郎がクソ野郎がクソ野郎が！どこまで自分勝手すりゃ気が済むんだ！努力もせず、怠惰に生きて、そんなんで優勝できる訳ねぇだろ!挙げ句寮生を使い捨ての駒扱いか……？自惚れんのも大概にしろこの自尊心だけ肥太ったデブ猫が！」
「コイツっ言わせておけば！」
「ら、ラドル、君！？何やってんスカ！」
「あんたは黙って避難してろ！」
僕はそう言ってラギー先輩を怒鳴りつけた
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あんかけうどん(プロフ) - おぞうにさんさん» ありがとうございます！そのお言葉だけで報われます！これからもがんばります (2022年2月8日 0時) (
レス) id: c40c888944 (このIDを非表示/違反報告)
おぞうにさん(プロフ) - はじめまして、！！とっても面白くて、時間も忘れて一気に読んでしまいました、、！！これからも更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 0時) (レス) @page49 id: 7bfb9453e4 (このIDを非表示/違反報告)
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