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偉そうな彼(アズールside) ページ33

「ジェイドの奴遅いですね……」

「何してんだろ。俺見てくるー。」

「えぇ、お願いします。くれぐれも気をつけて……」

フロイドが帰ってきてから30分とたつのにジェイドからは何の連絡もなければ帰ってすら来ない
まさかあのジェイドがやられる訳が……
いやしかし相手はラドルさんだ
まだ未知数の実力を隠していてもおかしくはない
それに人格の事もある
殺気の件からあの人格はなんとなく凶暴ではないかと予想しているし倒されていてもおかしくはない
柄にも無く少し心配してしまう

「ん?」

「どうしました?」

「いや何か変な音が……え、近づいてね?」

「は?」

「ギャァァァ!?」

「「オワァァァ!?」」

扉がバンッと開けば血相変えたラドルさんとニコニコのジェイドが飛び込んできた
僕らはひっくり返ったがラドルさんがブレーキに魔防壁を張ってくれたおかげでVIPルームに被害はなかった

「あ、貴方達一体何……」

「だぁら今は食うなっつったろマヌケ!死ぬかと思ったじゃねぇか!」

「いやはやお恥ずかしい。瞬速キノコは大変珍しく是非実食してみたくなってしまって。」

「あぁだから食っても良いとは言った。言ったが屋内で食うなとも言った!どっか広くて迷惑かけない場所で食えってな!おわかりぃ!?」

「そ、そんなに揺さぶらないで……胃の中が出てきてしまいますよ……」

「うるせぇ馬鹿が!少しは反省しろ!」

凄まじい凶相でジェイドを揺さぶるラドルさんに僕らは呆気に取られてしまった
本当にラドルさん……いや

「成る程、貴方がラドルさんの第二の人格と言う訳ですか……」

「あん?」

ギロリと睨んできた瞳は緑……間違いなかった

「お会いできて光栄です。いえ、あの時既に顔は出していらしたんですよね。モストロ・ラウンジのバイト契約の時に。」

「あぁ……アーシェングロット寮長。お見苦しい所をお見せしました。」

彼は貼り付けたような笑みを浮かべて言った
何故でしょう、鳥肌が立ちました
いつものラドルさんの敬語は心地好くさえ感じるというのに
……あぁ、作っているからか

「取繕わなくて結構。素の貴方と会話がしたい。どうぞ先輩後輩なんて上下関係はナシにしてお話しませんか?」

「……へぇ、いーんだぁ。」

彼はニヤァッと笑うとソファーにどかっと腰掛けた
え、偉そう

「ま、正直敬語は柄じゃねぇから助かる。昔はともかくな……さて、寮長?大方ラドルの弱みを握って良いように使いたいんだろう?まぁあいつがどうなろうが俺は知ったこっちゃないんだ。消えて欲しいとすら俺は思ってるからな。」

語る彼の目は本気だった

やり直すチャンス(アズール&ランドールside)→←簡単なトリック(ジェイドside)



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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時

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