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僕のものに(アズール&トレイside) ページ18

「ラドルさん、何か別人の様な……そうでなくとも、瞳の色が変わる事がありせんでしたか?そう、例えば……緑色なんかに。」

「っ!」

僕はトレイさんが動揺するのを見逃さなかった
ビンゴ……!
やはり僕の仮説で間違いはない
彼の中にはもう一人別人格が存在する!
それもかなり訳有な……
これを利用しない手はない

「何の事だ?ラドルの目はいつだってシャインマスカットみたいに新鮮な黄緑色だ。それが緑に変わるなんて……見間違えじゃないか?」

トレイさんはしらばっくれた
フフ、それでは肯定ととったも同然ですよ

「そうですか……まぁそう言う事もありますよね。思い過ごしでした、忘れてください。」

「あぁ。……なぁ、アズール。」

「はい?」

「あいつは手際も良くて、誰かが喜ぶ事を第一に考えてるんじゃないかって位お人好しで、それでいて優しい奴だ。だから……あいつを泣かせるような事はやめてくれよ。」

「……ええ。無論です!」

やはりラドルさんは侮れない
もう先輩方までを懐柔している
だがここまで手札が揃えばあとは容易い

(さぁラドルさん、貴方を僕のものにしてさしあげますよ!)

ーーーーー

「はぁ……アズールの奴本当に何もやらかさなければいいが……」

頭痛を伴いながら俺はケイトの元へ向かった
アズールは契約者を募ってかなりやりたい放題しているらしく先生方も頭を悩ませていると聞く
ラドルもその餌食にならないよう祈るばかりだ
一応言っておくか……

「ケイト、そっちはどうだ?」

「うん!バッチシオッケー!にしてもこれ見てすっごい参考書の数!」

ケイトはギチギチの本棚を指して言った
見れば古今東西の魔導書や参考書が所狭しと敷き詰められていた
床にまで詰んである

「凄いな……リドルの本棚もかなりだがそれと大差ないな。」

「でしょー?机の上にもごっちゃり……ん?」

「どうした?」

ケイトは机を見て何か見つけたらしく手にとった
が、次の瞬間顔を強張らせた

「ねぇトレイ、やっぱりラドルちゃんって二人いるのかな?」

「何だ唐突に。」

「これ……」

「!」

そこに書かれていたのはラドルのメモの様な物だった
しかしその文はまるでアズールが書いた物なんじゃないかと勘違いする内容だった
そのメモの題名は

《売った恩リストbyランドール》

「ランドール……!?」

「トレイ知ってんの?」

「いや、ラドルがこの名前を今朝零していたから……」

ラドルがボソッとこぼしていた相手の名前に俺は戦慄した
どういう事なんだ
俺は恐る恐るいけないと思いつつもメモを開いた

知らないふりを(トレイside)→←緑の瞳(アズールside)



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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時

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