ハートアレルギー ページ19
事件から二週間
僕はやっと退院する事ができた
無論その間ジャックのノートを写したりして勉強も抜かりなくしてたけど脳へのダメージの心配から以前のような勉強はできなかった
当たり前だけども
そして脳へダメージが入ったせいかどうやら記憶が混濁しているようで度々頭痛がある
お医者さんは異常は見られないっていってたけど本当かなぁ……
まぁ今日から復帰なんだ
……薬はある、大丈夫だラドル・B・オークス
今世のお前ならイケる！
これ位慣れっこだ
薬を飲んで着替えスタスタと階段を降りる
下では母さんが朝食を作っていた
「おはようラドル！体はもう大丈夫なの？」
「うん、心配かけてごめんね？もう大丈夫だから。」
「そう……！本当に心配したわ。予想は出来てたけどやっぱり起こっちゃうのね、こういうのは。母さんも昔少しトラブルになった事があって……」
そう言う母さんの顔は暗かった
やっぱりいつの時代でも偏見や差別はあるんだな……
「そんな！見た目で判断する方が悪いんだ。母さんが気に病む事ないよ。大丈夫！心の整理はできてるんだよこれでも！」
胸を張って見せれば母さんはクスクスと小さく笑った
「ふふ、そう？」
「ね！もう大丈夫だから！」
「よし、それじゃあ朝食にしましょう！ほらみて！愛情いっぱいオムライス。母さんケチャップでハート描いたのよ。」
「ギャアァァァ！？」
僕は後ろに飛び退きスッ転んだ
ハートハートハートハート！
忌まわしい黒歴史！
「どうしたのラドル！？」
「やめろ！俺の前にそのくそったれな図形を出すんじゃねぇ！」
そう言い切ってハッとした
今僕は何を言い放った？
一気に体温が下がった気がする
母さんの顔を見ればショックを受けたように固まっていた
「うわぁぁぁ！？ごめん母さん！あのその、お医者さんは異常は見られないって言ってたんだけどなんかたまに自分の意図しない形で人を傷つけちゃうみたいで！い、今は言い切った後なら認識できた！ごめん……何て言って謝ったらいいか……」
「い、いいのよ！そんな、あぁ泣かないで！せっかくしたメイクが落ちちゃうわ！」
結局原因はわからず仕舞いで登校した
はぁ……今後もこうだったらどうしよう
ーーーーー
「もしかして今のが……」
ーーーーー
「おはよージャック。ごめんね、家から遠いだろうに。」
「気にすんな。男に二言はねぇ。ダチ一人守れないなんて男が廃る。ほら、いくぞ。」
退院して登校再開の今日から行きはジャックが送ってくれる事になった
家遠いのに申し訳ない
そう思いながら僕は歩を進める
もう何事もなく済めばいいけど……
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます！ (9月14日 22時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです！ 面白かったです！ (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました！更新楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年11月25日 4時
