ランドールの魂を宿した僕は転生者（twst男 not監督生）

進学先 ページ11

「新聞見たぜ。巨大クジラを退治したらしいじゃねぇか！見直したぜ。」

「そんなに褒めないでよ照れる……」

休み明け、ジャックが興奮混じりにそう言ってきた
にしてもあの日、まるで自分が自分でないような感覚に囚われた
まさか魔法薬の副作用？
いやまさか
今までそんな事……
なら原因は？

「家業がなければマジフト部にでも入れただろうに。」

「マジフト部！？よしてよあんなエリート集団！僕はひっそりのんびり家業と魔法の勉強に打ち込みたいだけなんだからさ。」

「そうか？勿体無い……でも、初めて会った時より自信がついたようで安心した。」

「まぁね。あれから魔法の腕も磨いてるんだ！その内ユニーク魔法も思い付くかも。」

「そうか。因みに俺はもう開発済みだ。月夜を破る遠吠え(アンリイッシュ・ビースト)ってんだ。狼に変身できる。」

「へぇ！狼に限りだけど変身薬と全く同じ効能じゃないか！カッコいい〜。」

そんな話をしてるとチャイムがなった

「お、時間か。じゃあまた後でな！今日は久々に部活がないんだ。一緒に帰ろう。クジラを倒した時の事、聞かせてくれ。」

「う、うん！楽しみにしてるよ！」

そう言って僕はジャックを見送った
ど、どうしよう
倒した時の事なーんにも覚えてないんだけど……
自信か……

(そんな事ないよジャック。)

きゅっと教科書を握り眼鏡を整える
ジャックにはまだ僕がトカゲの獣人だって話してない
人間は人と違う物を拒絶しやすい
もしジャックが僕の本当の姿を知ったら……
いや、気弱になっちゃダメだ
見せなければいい話だ
折角ここ最近は目立った嫌がらせも起きてないし
自分の事に集中しなきゃ！
だって僕は……

(ナイトレイブンカレッジに進学希望を出してるんだからね！)

魔法師養成学校の中でも名門の一つと謳われるNRC(ナイトレイブンカレッジ)
そこに進めばもっと凄い魔法が作れるかもしれない
魔法薬の勉強は家の為にもなる
何と言っても名門、使う材料も器具も環境も天下一品
パンフレットを見る度ワクワクする
寮分けがあるらしいけど僕はどこ配属になるんだろう
オクタヴィネルは嫌だなぁ
僕泳げないし……
出来て岩に張り付く事位だろう

(まぁいいか！闇の鏡って言う凄い魔法道具が選定するらしいし今からの楽しみと言うことで！)

ペンを走らせながら心を踊らせる
まだ1年生だし気が早いかなぁ？
いや、今から努力するに越した事はない
なんたって難関校！
前世では見栄の為だけに難関受けさせられて学校はつまらなかった
でも今世は自分で決められるんだ
沢山頑張なきゃ！
そう思った

寝ろ→←記憶にない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す